2021/12/29（水）UP
（最終更新：2021/12/29 20:11）

準決勝で対決する、朝倉海（左）と瀧澤謙太

　12月31日（金）さいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.33』の「RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級トーナメント」の準決勝で対戦する朝倉海（27＝トライフォース赤坂）と瀧澤謙太（27＝フリー）が、それぞれ個別インタビューに応じた。朝倉はバンタム級GP優勝を宣言、対する瀧澤も負けずにKOを予告した。

【フォト】朝倉海がバキバキに仕上がった筋肉を披露（一昨日）

　朝倉はトーナメントの優勝候補に挙げられる元RIZINバンタム級王者。1回戦ではレスリングをベースとし”マジカルチョーク”の使い手である寝技師・渡部修斗を強烈なパウンドで1R TKO勝利。打撃力とフィジカルの強さを見せつけ勝ち上がっている。2回戦はボンサイ柔術のアラン“ヒロ”ヤマニハと対戦し、右手を骨折しながらの判定勝利となった。

　瀧澤は空手をバックボーンとし、パンクラスを主戦場に戦うストライカー。RIZINには昨年9月にデビューし、金太郎に判定勝ち。しかし11月には扇久保博正、大晦日には佐々木憂流迦と強豪2人にいずれも判定負けを喫したが、今年6月のバンタム級GP1回戦で今成正和に判定勝利。続く準々決勝は元谷友貴と対戦。元谷有利の声が多い中、カウンターの左フックを当ててパンチ連打でTKO勝利を収めた。

　公開練習で朝倉は力強いミット打ちを見せ、フィジカルトレーニングの成果を見せた。「向こうが何を狙ってくるか想像ができるので、一方的な展開になると思います。相手が味わったことがない打撃のスピード、威力を感じることでしょう」と自信を見せた。一方の瀧澤も切れ味鋭いパンチのミット打ちで快音を響かせた。朝倉に対して瀧澤は、「どの試合を見ても全体的にモロい印象があります」と弱点を指摘した。

朝倉海が明後日の1戦に意気込みを語った（c)RIZIN FF

　個別インタビューで先に登場した瀧澤は、「昨年の大みそかで負けて、この日のために心を入れ替えて自分と向き合ってやってきました。何もさせずに勝つことをベースに集大成を見せたいです」と意気込みを語った。朝倉が打撃勝負に自身を持った発言をしたことについては、「何をするのか予想して頭の中に入れているので、とくに問題ないです。（自分の方が上という自信は？）それは見てもらえば分かりますよ」と不敵に笑った。

　打撃について瀧澤は、「自分は空手をMMAにアジャストしています。キャッチされたり、タックルに入られないようにしています。キックボクシングと空手の蹴りは軌道が違いますので、違う打ち方ができます」と空手の技でのKOを狙っているようだ。

朝倉海が一昨日、仕上がったバキバキの筋肉を披露（朝倉海Twitterより）

　対する朝倉は、明日の計量リミットまであと3kgと順調にきていることを報告。食事面は管理栄養士、フィジカル面はトレーナーをつけて万全の体勢が整っている。表情もリラックスしていて、「試合が楽しみです」とコンディションも良さそうだ。

　瀧澤の蹴り技について質問が飛ぶと、「空手出身の蹴り技ですが、そこまで脅威ではないです。（攻撃が）見えると思いますし、パワー、スピード、テクニックで僕の方が一枚上手です」と意に介していない。チームで作戦を立ててきたため、「あとは遂行するだけ。打撃戦になると思いますが、1Rで僕がKOします」と、これまでと変わらず自信満々に語った。

　兄の朝倉未来は試合を控えているため、弟のセコンドにつくのは決勝戦のみになるようだが、「問題ないです」と海。兄弟ともに決勝へ進むことを信じて疑わないのだろう。

　最後に海は、「この1年間、一番の目玉であり、最終回になります。大みそかは、僕の試合で始まり、僕の試合で締めます」と主役になることを予告した。

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