2022/02/25（金）UP
（最終更新：2022/02/26 10:00）

東京五輪の空手女子組手で銀メダル獲得のテリューガ、爆撃にメッセージを発している（C)Getty

　東京五輪の空手女子組手55kg級で銀メダルを獲得したアンジェリカ・テリューガ（29＝ウクライナ)。柔道女子で銅メダルを獲得した同国のダリア・ビロディドとともに美女アスリートとして注目されたが、昨日24日からのロシアのウクライナへの侵略に悲痛のメッセージをSNSにて配信。
　テリューガの住む同国の南部オデッサ州でもロシア軍の攻撃を受けている。

　テリューガは昨日のSNSで「朝5時に爆発音で目が覚めたのは怖かった…。ロシア軍が戦車と軍隊で私たちの故郷ウクライナの地にやってきて、ヘリコプターなどからのミサイルで爆撃を受けたことが全世界に知れ渡ったと思います…。怖い、こんなに私が怖がるなんて信じられなかった。私の愛する街オデッサでは、爆発に次ぐ爆発が起きています。ウクライナの全領土が侵略者と戦っているのです!!!どうすればいい？わからない」と突然の侵略に強い恐怖を感じている。

　そして「多くの人が“安全か？”と書き込んでくれた。- もちろん、そんなことはない。安全なわけがない! どうすればいいんですか？あなたの国で真実を伝えてください。戦争を止めるように言ってください」と世界の人々に呼びかけた。

チャーミングな笑顔と美貌で東京五輪では人気が急上昇したテリューガ

　爆撃を仕掛けてくるロシアには「本来ロシアは私たちの敵ではありません。私はこの世界に正義があることを望みます敵が自分のしたことの代償を望みます。すべての国が私たちをサポートして欲しい。ロシア人が無関心でいられず、黙っていないことを望みます! 私たちはあなたに手を出していない! 神様ウクライナを助けてください」と綴った。

　ウクライナは旧ソ連の中ではロシア共和国に次ぐ面積を持つ大国。元々、ソ連の一部だったウクライナは91年のソ連崩壊に伴い独立したが、ロシア派と親欧米派が政権争いを繰り広げ、2014年の反政府デモがきっかけで親ロシア派の大統領が失脚。親欧米派の政権が誕生した。これに危機感を抱いたロシアは、ロシア系住民が多いウクライナの構成国家であったクリミア自治共和国（クリミア半島）を実効支配した経緯がある。