【ONE】若松佑弥が念願のタイトル挑戦、王者モラエスに「殺しに行く勢いで集大成を見せる」

2022/03/02（水）UP
（最終更新：2022/03/02 18:57）

　3月26日（金）にシンガポール・インドアスタジアムにて開催される格闘技イベント『ONE X』の記者会見が2日に都内で行われた。
　MMAフライ級タイトルマッチを行う、同級2位の若松佑弥（26=TRIBE TOKYO M.M.A）が出席。王者アドリアーノ・モラエス（32=ブラジル）はオンラインで参加した。

【動画】王者モラエス、元UFC世界王者DJをKOした、世界の格闘ファン驚愕の瞬間

　若松はONEチャトリ代表に「将来、世界王者になれる」と言わしめたONE日本若手エース。パンクラス9勝1敗の活躍で18年9月からONEに参戦。

　元UFCフライ級王者でONEフライ級GPを制したデメトリアス・ジョンソンに一本負けするなど世界の壁にぶつかったものの、現在5連勝中。前戦となる昨年12月に、中国新鋭フー・ヨンを完封し、試合後、タイトル戦を要求していた。

　対するモラエスは13年11月からONEに参戦すると、漆谷康宏、ランボー宏輔、渋谷莉孔ら日本勢を撃破。現在ランキング上位につけるダニー・キンガッド、カイラット・アクメトフにも勝利。前戦となる昨年4月の初防衛戦で、最強挑戦者のデメトリアス・ジョンソンと戦い、2R右アッパーから、倒れたジョンソンにグラウンドヒザ蹴りとパウンドを追撃し、KO勝利を飾った。

　若松は「今回、初のONEのタイトル挑戦で、ONEのチャンピオンベルトは自分の夢です。今まで生きてきた集大成を見せたいです。そして、狩りにいくような、相手を殺しにいくような勢いで行く」と凄む。

　相手の印象を問われると「トータル的に全部できて、特にグラップリング能力に長けている。何回もチャンピオンを防衛しているので、メンタル的や、どうやれば、チャンピオンになれるかを分かっている」と分析し、「戦略は何パターンかを用意している。1番の理想は打撃で1RでKOして、僕がチャンピオンになるのが1番の理想」と意気込んだ。

　一方のモラエスは滞在先の米国からオンラインで登場。若松の実力を認めた上で「しかし、私は自分のレガシー、積み上げてきたものを守る。3月26日は、私がずっと王者でいる理由を教える」と王者の余裕。
　そして「試合は長く全局面で戦うことになる。カポエイラ、テイクダウン、テコンドー、カラテ、私の持っている色々な動きを見せるつもりだ」と、防衛に自信を見せた。

　モラエスは、RIZINバンタム級王者・堀口恭司が所属する米国名門ジムATTに所属しているが「キョージは私のブラザーだ。昔から一緒にトレーニングをしているし、キャンプでもお互いにサポートし合っている。彼はサムライだ。彼のファイトスタイルの影響を受けている」と、今回、堀口からかなりのサポートも受けているだろう。

　果たして、若松は、王者モラエスをKOで倒し、悲願の世界王者のベルトを腰に巻けるのか。期待したい。

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