2022/03/12（土）UP
（最終更新：2022/03/14 17:46）

堀口の勝利の咆哮は聞けるのか。

　4月23日（日本時間24日）に米国ハワイで開催される『Bellator 279』にて、バンタム級ワールドグランプリ1回戦で、同級2位のパトリックス・ミックス（28=米国）と対戦する、RIZINバンタム級王者・堀口恭司（31=ATT）が12日、オンライン会見に出席した。

　堀口は、昨年12月にケガで返上していたベラトールのバンタム級王座を取り戻すために王者セルジオ・ペティスと対戦。終始、試合をコントロールする動きを見せていたが、4Rにバックブローをもらい逆転KO負け。今回が再起戦となる。

オンライン会見に参加する堀口。終始、笑顔でリラックスした様子だった

　堀口と対戦するミックスは同級2位の強豪。19年大晦日に来日し、『Bellator vs. RIZIN』の対抗戦で元谷友貴をギロチンチョークで仕留め、日本のファンを驚かせた。唯一の黒星は、20年9月のBellator世界バンタム級王座決定戦でフアン・アーチュレッタに判定負けしたのみ。15勝のうち11勝をサブミッションで決める寝技のスペシャリストだ。

【動画】ミックスの戦慄の裸絞め！堀口はミックスの寝技地獄を回避できるか！？

　衝撃の敗戦から、あと1ヶ月余りで再起戦。堀口は現在の状況について「もうずっと練習をやっているので、普段と変わらない感じです。試合前と変わんない感じですね」と、リラックスした穏やかな表情で話す。

昨年12月の前戦、ペティス（左）とフェイスオフの堀口（右）。雪辱のチャンスは訪れるか。

　堀口はこのグランプリに向けて「前回、チャンピオンに負けてるんで、ここで、その借りを返したいなって言うのが一番にあります。このバンタム級のトーナメントで勝ち上がれば、もしかしたら（ペティスと）当たるんじゃないかな。その為にも、今回の1回戦、強い相手ですが、しっかりと倒してベルトを巻きたいと思います」と意気込む。

　堀口はミックスの印象について「相手は寝技の選手。身体がデカくて、リーチが長くて、組みついてくる」といい、「自分はどちらかというと打撃の選手なので、余り組みつかせないように、主導権を取りながら、打撃だけで試合を終わらせたい」と、今回の試合を「打撃vs寝技」の図式で見ている。

　その上で「MMAなので、（選手には）得意、不得意の場所があると思うが、ミックスは打撃が苦手。それはすぐに克服できない。そこをつきたい」と分析しつつ、「自分はATTで寝技もすごい成長しているので、相手の得意技に入らせないよにするし、その対策をやっている」と、自信を見せた。

　作戦としても、ATT名参謀マイク・ブラウンの下、堀口は複数のパターンをすでに準備しているといい、「自分の空手スタイルを活かした戦いをしたい」と、心身に摺り込ませる段階に入っているようだ。

　王者ペティスも参加する強豪揃いの過酷なトーナメント。ペティスは1回戦で同級3位のラウフェオン・ストッツと対戦するが、そのストッツもMMA17勝1敗の実力者だけに、王者が初戦敗退の可能性も十分にありうる。
「正直、トーナメントに出ている選手は皆強い。相手のミスにつけ込める試合上手な選手ばかりなので、各選手、危険な部分を持っている」と、堀口もその過酷さを認める。

“世界への挑戦”と今回のトーナメント参戦を言葉にした堀口。決勝まで勝ち上がれば、ベラトールが日本開催でその舞台を作る可能性は十分にある。最後に「今回しっかり勝って、日本を盛り上げたい。決勝も自分が日本に持って来れたらいいなと思っています」と、強い決意を見せた。

　果たして、堀口は過酷なトーナメントでどのような活躍を見せてくれるのか。

☆『BELLATOR 279』の対戦カード、視聴方法など詳細

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