2022/03/28（月）UP
（最終更新：2022/03/28 16:11）

K-Jee（左）とサッタリ（右）が1回戦で激突©️K-1

　4月3日（日）東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される『K’FESTA.5』では［K-1無差別級トーナメント］が行われる。1回戦で対戦する、前K-1クルーザー級王者K-Jee（日本/K-1ジム福岡チームbeginning）と現Krushクルーザー級王者マハムード・サッタリ（イラン/TEAM ŌTA/ICF）が公開練習を行った。

【動画】K-Jeeが流血の大逆転KO勝利＆サッタリが“左フック一撃”で30秒殺KO！

　K-Jeeは福岡出身のファイターで、20年のK-1福岡大会ではシナ・カリミアンをKOしてK-1王座を戴冠。21年3月にはカリミアンとの再戦でベルトを失ったが、21年7月の2回目のK-1福岡大会では愛鷹亮との倒し倒されの激闘をKOで制している。

K-Jeeを支える呼吸法©️K-1

　K-Jeeが公開練習を行なったのは地元・福岡のシーサイドももち海浜公園だ。毎日鉄棒などでトレーニングを行っているというK-Jeeは、公園内をランニングしてシャドーボクシング。

　仕上げには独自の呼吸法も披露した。この呼吸法がK-Jeeのコンディションを万全に保っている秘密だという。「ずっと怪我で悩んでましたけど、この呼吸法と出会ってすぐ怪我がなくなったんですよ。体の中に整体を作るっていうイメージです。体が自分で治すシステムを作ってくれるんです。それが僕のやった呼吸法ですね」と明かし「この呼吸法のおかげで1日3試合、最高の状態で挑むことが出来ます」と自信たっぷりに語った。

　相手のサッタリについては「凄いパワーと瞬発力がある」と評価しながらも「武器が強い選手って同じぐらい穴があるんですよ。私は彼らの強みを弱みと思っているんで、そこを攻めていきます」と全く臆するところがない。

カウンターの右のパンチを放つK-Jee（右）

　準決勝でやりたい相手としては、元ボクシング王者で旧K-1へビー旧王者・京太郎の名前を挙げるも「京太郎選手は結局居場所がなくなって帰ってきただけだし、強いってリスペクトしているわけじゃないです」とバッサリ。「どんなもんか試したいっていう意味で戦ってみたいだけです」と現在のK-1重量級戦線のエースとしてのプライドをにじませる。

　決勝での対戦希望は、昨年12月に自身の負傷により流れた試合の相手である、谷川聖哉を指名した。「1回組まれたものを裏切っちゃってるんで、そこの責任を取りたい」と律儀さを見せる。

　最後に「このトーナメントは国内のトーナメントで、獲らなきゃいけないトーナメント」と優勝は必須だとし「このトーナメントをきっかけにもっと重量級の面白さをみんなに気づいてもらいたい」と重量級をK-1のメインストリームに押し上げると誓った。

重く鋭いパンチをミットに放つサッタリ©️K-1

　対するサッタリは16戦 16勝(9KO)のパーフェクトレコードを持つイランの暴君。21年11月にK-1グループに初登場し、谷川聖哉や加藤久輝、ANIMAL☆KOJIなどの強豪日本人相手に5連続KO勝利中と負け知らずのファイターだ。

　公開練習でサッタリは、3分2Rのボクシングミット打ちを披露し「コンディションは本当にいい」と満足気な笑顔だ。

　1回戦のK-Jee戦は、事実上のクルーザー級頂上決戦とも言える試合で「彼だけではなく、トーナメント出場選手の動きやクセなども分析して、準備している。特に研究したのはK-Jee選手で、彼のファイトスタイルは分かっているし、準備は整っている」と準備万端だ。

　サッタリは目下5連続KO中。トーナメントでも3連続KOを狙うのかとの問いには、意外にも「ノー」と即答した。
　サッタリは「3Rを3試合、合計9Rを戦い抜くだけの準備は出来ている。KOはあくまでも結果。いいパフォーマンスをすればKOは付いてくると思っているが、KOを狙って試合するのではなくて、あくまで自分自身が良いパフォーマンスをすることにフォーカスしている」とKOはパフォーマンスの結果だとする。

端正な顔立ちのサッタリは、アンディ・フグに似ていると言われることも

　K-1公式YouTubeチャンネルで公開された煽り映像では、尊敬するK-1ファイターとしてアンディ・フグの名を挙げたサッタリ。サッタリは「たくさんの人に『アンディ・フグさんに似ているね』と言われた」と笑う。
　最後に「『アンディ・フグのようだ』と思って貰える気持ちが間違いではなかったと証明するためにも、厳しいトレーニングに励んでいる。ただ『アンディ・フグさんのようになりたい』と思うのではなく、自分は世界一を目指しているし、彼以上の存在になりたい」と、フグを超えたいと意気込んだ。

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