2022/04/06（水）UP
（最終更新：2022/04/06 14:47）

天心のRISEラストファイトのセコンドに就いた朝倉未来（右）

　4月の風音戦でRISEラストファイトを判定勝利で飾った、那須川天心（23=TARGET/Cygames）。天心の大事な試合のセコンドに就いたのは、朝倉未来（29＝トライフォース赤坂）だった。RIZINやDEEPの大会以外、格闘技が開催されている会場へ行ったことがないと語る朝倉は、昨日5日、天心のセコンドに就いた裏舞台を自身のYouTubeチャンネルで公開。天心のハンドスピードの速さに驚く場面などが映像で流れた。

【動画】朝倉未来が天心のハンドスピードの速さを舞台裏で見て驚愕

試合前に、セコンドの朝倉とグローブタッチする天心

　今回のRISEラストファイトで朝倉がセコンドに就くことは、朝倉本人からの提案だったという。おそらく風音のセコンドに天心の父親の那須川弘幸会長が就くことを知り、役に立てればと名乗り出てくれたのだろう。

　配信された映像は、会場へ入る前から大会が終わるまでを時系列で追っているため、普段では見られないバックヤードの様子が公開された。朝倉は会場へ着く前に、「天心君は格闘技IQに関しては頭がいいから、不要と言えば不要なんだろうけど、思いつかなかった発想とか、俺がそばにいることで少しでも強くなってくれればいいかなと思います」と助っ人としての役割に徹することを明かした。

試合中、的確なアドバイスを送っていた朝倉

　天心の控室へ入って挨拶した朝倉は、「会場で髪の毛セットできるんだ」とヘアメイクアーティストにセットしてもらっていることに驚き、「MMAの会場では、やることないんで」とコメントした。そして、ヘアカラーをウクライナの国旗の色にして、平和を願うハートのマークを入れたことに対して「粋なことしたね」と天心を褒めた（※このヘアカラーは、計量時から使用）。

　事前の打ち合わせで作戦を聞く朝倉に対して天心は、「今日、朝起きたら、顔面ヒザ蹴りと顔面後ろ蹴りが入る気がした」と閃いたという。朝倉は風音の研究したようで、リーチがあってスタンスを広く構えるため、ボディへの三日月蹴りが有効だと指摘。そこは天心も同じ意見のようで、「狙っています」と話していた。

試合後、安堵する2人。このコンビがリング上で見られるのは、これが最後か⁉

　試合直前のアップを目撃した朝倉は、「速いね。俺じゃなきゃ、見逃しちゃうよ」と神童の動きを絶賛。そして試合後、感想を言い合う2人。「RISE最後だったんで、リキんじゃいました」と天心がこぼすと、「2Rの始めが一番、良かったよ。ほぼ全部、相手の攻撃が見えつつ自分だけ当てていたから」と朝倉が鋭い指摘。天心は「勝てて良かった」と安堵した。

　天心は、6月19日（日）に東京ドームで武尊との世紀の一戦が決まっている。セコンドは、おそらく那須川会長が就くはずだが、まだ未定と天心。朝倉の試合次第だろうが、互いの試合でセコンドに就くサプライズがあっても不思議ではない。

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