那須川天心、敵となった父に対策されるも辛勝、武尊戦に「今のままでは勝てない、しっかり仕上げて勝ちに行く」
4月2日(土)代々木第一体育館にて那須川天心のラストマッチ『RISE ELDORADO 2022』が行われ、RISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames)がスーパーフライ級1位の風音(TEAM TEPPEN)に2-0の僅差で勝利した。
風音が所属するTEAM TEPPENは、那須川の父の弘幸会長が運営するジムで、この対決が決まるまでは天心もTEPPENジムで練習をし、風音とも練習を重ねてきた。
対戦が決まり、父は風音につき、天心はTEPPENジムを出てデビュー時から拠点にしてきたTARGETで練習。
父と風音の作戦は功を奏したようで天心は苦戦を強いられた。
【スロー動画】天心の左で風音がぐらつく!風音のリードパンチを天心が被弾するシーンも
風音は天心に対し常にプレッシャーをかけ、接近戦に挑みカウンターを打ちにくくした。天心の左のパンチ、左の蹴り対策から、しっかり右腕を上げガードした。出入りが早い風音はリードパンチを天心にヒットさせアゴをあげる。珍しい天心の姿だ。風音は何度も同じゲームを行なってきたかのように攻略法通りに攻めているようだ。天心には厳しい展開かと思われたが、それでも風音のローキックを見逃さず、カウンターの左ストレートで風音をグラつかせた。接近戦ではアッパー、左が警戒されているためか、右のフックのカウンターも試した。そして突然天心キック(竜巻蹴り)が飛び出し風音の首元にヒット、しかし倒れず風音は最後まで攻め続けた。
3R終了後、天心陣営から”延長”という言葉があったように、一進一退の内容だった。ジャッジは1人引き分けだったが2人は天心を支持、かろうじて勝利した。
天心は試合後のマイクで「RISE最後の試合、スカッとKOで圧倒的に勝ちたかったです。敵に父親がいるし(対戦相手が)練習今までしてきた風音だし、こんなに殴られたのも初めてです。殴り合いとか喧嘩とかしたこともないのですが、ムキになっちゃうと良くないのはあるけど、最後の試合で気持ちを届けたいと思って打ちに行きました」と想いが強いあまり、力んでしまったことを明かした。
そして6月19日の東京ドームでの武尊戦について「本来はこの試合で引退のはずでしたが、6月の最後の試合に向けて2ヶ月、今のままじゃ、こんな試合しているようじゃ勝てないと思っています。しっかり仕上げて自分のスタイルを貫いて最後まで気持ちを出して勝ちに行こうと思っています」と意気込み、ファンに対して「僕のこと応援してくれますよね? 俺はRISE代表、キックボクサーを代表して戦います」と決意のメッセージを送った。
(吉倉拓児)
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