2022/04/09（土）UP
（最終更新：2022/04/09 17:12）

サウナスーツを着てトレーニング中の村田諒太

　本日、4月9日（土）さいたまスーパーアリーナにて開催される［WBA･IBF世界ミドル級王座統一戦］の前日計量が昨日8日行われ、WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太（帝拳）とIBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン（カザフスタン）は共にリミットの72.5kgで一発でパス。計量後のコメントを帝拳ジムの公式サイトで発表した。

【フォト】村田とゴロフキンの”マッスル”な計量、互いの身長差など写真6点

　村田は「水分をゆっくりと摂りながら時間を置いて食事を摂ることも出来ました。でもそれほどの喜びというか感動みたいなものは無いです、パスタやライスを食べて、普段とそう変わらないです。でもプリンは美味しかったですね（笑）。この後、一休みして夕食はいつものウナギです。そこはこれまでの試合と変わらないですね、今回は計量直後の水分の摂りかたですね、変えたのは」と普段とほぼ変わらぬリカバリーであるとした。

計量する村田諒太＝昨日8日撮影

　試合当日の体重は4kgほど戻し、普段キープしている体重に近いウエイトで戦うという。
　村田は約2ヶ月前、自身のYouTubeで『タイトルマッチの減量法、試合前に食べる勝負メシとは？』と題して語っており、「普段78〜79kgくらい。72.5（ミドル級リミット）には3週間くらいで6kgくらい落とすイメージで。ただ水分のカットが多いのでダイエットとはちょっと違う。計量は前日あって、試合までに24時間以上あるのですが、それで大体4kgちょっと戻る。76~77kgに近いくらい」と明言している。

ゴロフキンがバキバキマッスルポーズで計量パス

　計量後のリカバリー食とその理由についても語る「基本的に計量終わったらパスタとかうどんとか消化のいいものを食べる。これまで減量であまり食べてなかったので胃を慣らすのが目的。その1食は少食にする。少し甘いものを食べて回復させて、夜に2食目でウナギを食べに行きますね。（勝負飯は）結構ウナギが多い。日本人ってウナギ好きじゃないですか。でもビタミンBやタンパク質も含まれててご飯との相性もいいので。リカバリーには良いって言われます」とウナギを食べる理由も説明した。

ゴロフキンと村田がフェイスオフ、身長は村田が5cm、リーチは11cm上回る

　村田の言うビタミンBは疲労回復。炭水化物の糖質は持久力に必要となり、試合前にしっかり糖質を体内に貯めておくことが重要となる。マラソン選手などは前日にパスタやご飯を多めに摂り糖質補給するとよく言われるが、プラスしてウナギは美味しくて疲労回復になり、ご飯と相性もいいので減量後のリカバリーに使う格闘家は多い。しかし、減量後、パスタなど消化のいいもので胃を慣らしてから時間を置いてウナギを食べないと、脂が乗っているので、いきなりはお腹に負担をかけるので注意が必要だ。

　対するゴロフキンは7日の会見で「ウェイトはそれほど苦労していない。4ポンド程度（1.8kg）調整するのみだから」と語っている。互いに72.5kgのリミットでパスしていることから、当日体重の戻しから村田の体重の方が重くなることが予想される。昨日の計量から一回り大きくなるであろう村田。ゴロフキンとの激闘に期待される。

【選手データ】
村田諒太（36＝帝拳）身長：184cm、リーチ：190cm、構え：右
プロ戦績：16勝（13KO）2敗、KO率：72.2%、主なタイトル：WBA世界ミドル級スーパー王者、ロンドン五輪ミドル級金メダリスト