2022/06/01（水）UP
（最終更新：2022/06/01 15:22）

ミット打ち、快音を響かせるMIO©️K-1

　6月25日（土）東京・国立代々木競技場第2体育館にて開催される、K-1初の女子大会『K-1 WORLD GP RING OF VENUS（リングオブヴィーナス）』の［K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント］1回戦で、パヤ―フォン・アユタヤファイトジム（19=タイ）と対戦する、MIO（26＝K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）が公開練練習を行い、そのインタビューが1日に主催者から届いた。

【動画】“パンチ強化”のMIO、快音響かすミット打ち映像！

下半身強化で身体が安定し、パンチの出力が増している©️K-1

　MIOはシュートボクシングで輝かしい実績を残した後、19年からK-1へ電撃移籍。元ボクシング世界王者・山田真子、菅原美優に勝利を挙げたが、21年11月に菅原とのリマッチで敗れている。菅原とは1勝1敗の因縁があり、今回の4人制トーナメントで、もし二人が共に初戦を突破すれば、決勝で再戦することとなる。しかし、MIOの初戦の相手は、戦績70戦を超えるWPMF世界女子ピン級王者のパヤーフォン。かなりの強敵だ。

　公開練習でMIOは2分間のミット打ちを披露。KREST代表の渡辺雅和氏が持つミットに、力強いパンチをたたき込んだ。ワンツーを中心にフック、アッパーを織り交ぜるその動きは、以前より、身体の軸が安定し、拳に乗せるパワーの出力が増した印象を受ける。

MIO（左）がベルト奪取を狙う、右のパネルは1回戦相手のパヤーフォン

　その印象通りMIOはこのトーナメントに向けて、パンチの強化に取り組んできたという。
「練習を変えないと何も変わらないと思って、ワタナベボクシングジムの女子選手とスパーリングをさせて貰っています」といい、「ずっとパンチの手応えがなかったんですけど、フィジカルで下半身を強化してきて、最近はパンチの感覚が良くなっているのを実感してます。だんだん倒せるパンチになってきたので、楽しみで仕方ないですね。でもパンチだけじゃなくて、いろんな技を出して、最終的にパンチに繋げられたらな、って思ってます」と、その成果にかなりの手応えを感じているようだ。

決勝で、因縁の菅原との再戦は実現するのか。

　しかし、初戦の相手はタイの強豪。覚悟を決めたMIOは「今まで試合したタイの方は、上手くて、技術はあるんですけどパワーは感じなくて。その技術の中にパワーがあるのがパヤーフォン選手だと思ってます。オールマイティでどの攻撃も鋭いっていう印象があるので（1回戦から）決勝だと思って、出し切ろうと思ってます。なるべく相手を乗らせない、自分のペースで試合が出来るように意識して練習してますし。全然、負ける気はしないです」と、勝利への自信は持ちつつ、慢心はない。

　そして、そのパヤーフォンを倒した暁には、決勝で待っているのは、菅原美優vs松谷綺の勝者だ。
「このトーナメント、誰がずば抜けているというのはないと思っていて。どちらが上がってきてもおかしくないですけど、個人的には菅原選手に上がってきて貰って、決勝で熱い試合がしたいな、と思ってます。菅原選手にリベンジするためにこのトーナメントがある、と言ってもいいんじゃないかなって」と、菅原とのリベンジマッチが実現することを望んでいる。

　MIOはK-1初の女子大会に参戦することについて「『やっぱりMIO、強かったな』って再確認して貰えるような大会にしたいと思ってます。メインイベントのKANA選手が注目されていますけど、KANA選手の試合が薄まっちゃうぐらいの試合をしよう、私が盛り上げ切っちゃおうと思ってます（笑）」と、笑顔を見せた。

　果たして、MIOは初のK-1女子大会の舞台で進化した姿を見せ、悲願のK-1ベルト獲得となるのか。

▶︎次ページは【動画】“パンチ強化”のMIO、快音響かすミット打ち映像！