2022/11/11（金）UP
（最終更新：2022/12/19 22:16）

左から谷口将隆、3150FIGHTの亀田興毅ファウンダー重岡銀次朗、

　2023年1月6日（金）エディオンアリーナ大阪にて開催される『3150 FIGHT vol.4』の対戦カード発表会見が、11日都内にて行われ、同興行では初となる世界戦が2試合発表された。
　[WBO世界ミニマム級タイトルマッチ]で、王者の谷口将隆（28＝ワタナベ）が同級2位のメルビン・ジェルサェム（28＝フィリピン）を挑戦者に迎えて2度目の防衛戦を行う。
　また、[IBF世界ミニマム級タイトルマッチ]では、同級5位の重岡銀次朗（23＝ワタナベ）が、王者ダニエル・パラダレス（28＝メキシコ）に挑戦する。

【フォト】竹原慎二が王者・谷口に気合い注入ビンタ！連続写真6枚

　会見には谷口と重岡、同興行の亀田興毅ファウンダー、元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二氏が出席した。

王者・谷口将隆（パネルは対戦相手のジェルサェム）

　谷口は昨年12月14日にWBO王者ウィルフレド・メンデス（プエルトリコ）にTKO勝利で初の世界王座を戴冠すると、今年4月に石沢開をTKOで下し初防衛に成功。現在4連続TKO勝利と勢いに乗る。

　大阪での試合は2017年以来、約5年ぶりとなる谷口は「2017年4月9日に日本タイトル王座決定戦で負けている会場なので、しっかり勝って前回の嫌な記憶を払拭できればと思います」と話した。

　また「相手はタイで勝ってもおかしくないくらいの結果を残した（現地タイ人王者とのタイトルマッチで判定負け）強い選手ですが、迎え撃つ立場なので全てで上回って強さを見せます。新年最初の世界戦で、世界チャンピオンらしい試合をしてバッチリ防衛するので楽しみにしていてください」と意気込みを語った。

　対するジェルサェムはビデオメッセージで「私にとって2回目のタイトルマッチ。世界タイトルを獲る大きなチャンスだと思っています。私は必ずフィリピンにベルトを持って帰る」とコメントを寄せた。

　竹原氏は「強い相手なので厳しいかなと思いますが、サウスポーの利点をいかしながら自分のボクシングを貫き通せるか。あとは気持ちです、気合いです」と谷口にエールを送った。そんな竹原氏に谷口は「竹原さん、気合いをお願いしてもいいですか」と要望。竹原はビンタで”気合い”を注入し、会見場を沸かせた。

重岡銀次朗（パネルは対戦相手の王者・パラダレス）

　今回世界タイトルへ初挑戦となる重岡は、アマチュアで高校5冠などの実績を残し、プロ戦績は8戦8勝、これまでWBOアジアパシフィックミニマム級王座、日本ミニマム級王座を獲得している。

　現王者のパラダレスは、ビデオメッセージで「次の防衛戦は遠い日本まで行くが、当然ベルトを持ち帰る。相手は無敗で好戦的に前に出る選手だが、このハングリーなメキシカンが迎え撃ってやる」などとコメント。

　それを聞いた重岡は「今、闘争心が湧いてきてワクワクしています」と語り、王者パラダレスについては「好戦的なファイターだと思いきや、上手なボクシングをするしパンチもあると思っているので、自分は今強化すべきはダニエル選手に合わせた練習をするというよりか、この先自分がどう強くなれるか考えて。全部パンチで倒せるような選手になりたいので、左フック、左アッパーとか、左腕のパンチの強化をしています」とした。

　その他にも、フェザー級8回戦で中川麦茶（33＝一力）vs山下賢哉（26＝JBスポーツ）、ウェルター級4回戦で福重浩輝（ヒロキング/29＝KWORLD3）vs藪吹リョー（36＝折尾）、スーパーフライ級4回戦で森本竜馬（20＝KWORLD3）vs芝野浩記（20＝スパイダー根本）といった3つの対戦カードが発表された。

「世界戦が決まりました、ボクシング3150（最高）！」と発する亀田氏

　初の世界戦実現となる今回の『3150 FIGHT』。亀田氏は「関西でスタートして東京進出、日本全国へという中で、ワタナベジムさんには世界チャンピオン、世界に近い選手がいる中で、3150 FIGHTで世界戦をとお互い話し合って世界戦を開催することになりました。今回ABEMAで生中継ですが、この豪華な世界戦が無料で見れるということを皆さんにも伝えていただいて、すごいスポーツということを皆さんにお届けしたい。国を背負って戦う、ボクシングの世界タイトルマッチ。本当に強い男を決める、階級で世界一を決めるこの戦いを、ひとりでも多くの皆さんに見ていただきたい」と強くアピールした。

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