TOP > ニュース 一覧

【K-1】佐藤嘉洋がサッタリの相手ラテスクを「深いダメージのパンチ」と警戒、女子KANAの相手は171cmの強豪=12.3大阪

フォロー 友だち追加
2022/12/01(木)UP

(左から)ラテスク、女子オロール・ドス・サントス、ワン・ジュングァン

 12月3日(土)エディオンアリーナ大阪で開催される『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』で海外からの参戦選手を、K-1 WORLD MAX 2006・2007日本王者・佐藤嘉洋が解説した。

 今大会には10名の海外選手が参戦する。初来日選手の中で、佐藤が最も注目するのがマハムード・サッタリと対戦するステファン・ラテスク(ルーマニア/SCORPIONS IASI)だ。10代でISKA世界クルーザー級王座(ジュニア)を戴冠し、プロのリングでも東欧を中心に試合を重ねてKO勝ちを連発。端正なルックスと将来性を感じさせる戦いぶりから、現地では“GOLDEN?BOY”とも呼ばれるなど、ヨーロッパで注目を集めているクルーザー級の新世代ファイターだ。

ステファン・ラテスク(C)K-1

 佐藤は「屈強なラテスクの前進に対して、サッタリがどこまで対応出来るかがカギだと思います。映像を見る限りでは、ラテスクは相手の攻撃を潰すのが得意そうなんですよ。サッタリの攻撃力は抜群だから、対戦相手はサッタリの攻撃を潰せるファイトスタイルがないと厳しいんですよね。その点、ラテスクはサッタリにとって手ごわい相手になり得ると思います」とコメント。

 その一方で「90kgでサッタリより強い相手が見当たらない」とし、サッタリなら全盛期のメルヴィン・マヌーフやグーカン・サキと戦っても勝ってしまうんじゃないかという強さがあり「それぐらい僕の中で『サッタリ幻想』はありますね」とも語る。

 「ラテスクのフックは諸刃の刃で、相手にダメージを深く与えられるパンチで危険な攻撃なんですけど、同時にラテスク自身もかなり消耗すると思います。3Rを通しての総合力では、まだサッタリが上かもしれないですけど、ラテスクは『大物喰い』する可能性があります。サッタリvsラテスクは要注目です」

オロール・ドス・サントス(C)K-1

 K-1女子フライ級王者・KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と対戦するオロール・ドス・サントス(フランス/KERN’S GYM)も注目だ。171㎝の長身を誇り、2019年にはEnfusionの女子ストロー級(52kg)王座を獲得。GLORYにも参戦経験があり、GLORY女子バンタム級(55kg)王者ティファニー・ヴァン・スーストとベルトを争ったサラ・モサダックと拳を交えている。佐藤はK-1女子大会でのKANAの好調ぶりを認めつつ「オロールはKANAにとって相性が悪い相手」と読んでいる。

「KANA選手のこれまでの試合を見てると、自分よりも身長が高くて、リーチの長い相手は苦手そうだな、という印象があるんですよね。そのうえでオロールの試合映像を見ると、結構アウトボクシングで、遠目からひょいっと出す鋭い右ストレートがガードの間から入ってきて、鬱陶しそうだな」、「オロールが打ち合いに来てくれればKANA選手の得意な形になるんですけど、素早くヒットアンドアウェーで来られると、KANA選手が追っていっても間に合わないかもしれない。相性は、前戦のマンフレディ選手に比べたらだいぶ悪いと思います」と分析する。

 しかし、佐藤は「相性はよくない相手ですが、前回の『神懸ったKANA』がそのままの調子で来れば、オロールはKANA選手の敵ではない。相性が悪かろうが『K-1女子のエースは私だ!』と示してくれると思います」とKANAの底力に期待を寄せる。

“中国の武尊”とも呼ばれるファイトスタイルのワン・ジュングァン

 来日経験のある選手では、軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)と対戦するワン・ジュングァン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)をあげ「この試合に関しては勝敗も分からないですし、ただ『ものすごく噛み合うだろう』っていう期待感は相当ありますね」とコメント。

 初代バンタム級王座決定トーナメント参戦選手ではヨーシラー・チョー.ハーパヤック(タイ/Chor.Hapayak GYM)を「完璧に『一流のムエタイ戦士』です。しっかりと蹴り込んできたファイターが蹴るミドルキックなんです。見ていて、こっちも勉強になります。相当強い選手だと思いますね」と評価。

 その他赤道ギニア(アンビ・エンスエ・アボモ)、エクアドル(オスカル・ボルケス)、アルメニア(サンベル・ババヤン)と、これまで馴染みの少なった国の選手が多いことにも触れ「今回は色々な国から、僕ら関係者でも初めて見る選手を発掘してきたので『実際にどれぐらい強いのか?』が全然分からないです。だからある意味、初回のK-1?WORLD?MAXでアルバート・クラウスが無名の存在からいきなり優勝して、1人のスターが生まれたじゃないですか。あの状況に似ている気がします」と続ける。

 続々と海外勢が参戦する現在のK-1。佐藤は「階級が増えたことも大きいと思います。世界中のキックボクサーに活躍の場を与えているわけですし、世界中のプロモーターとのネットワークも広がっているということですよね。これを2年、3年と続けていくと『一つの国から一人の代表選手が参加する世界トーナメント』や、国際色が豊かで面白いトーナメントになるんじゃないか」と期待を語った。

フォロー 友だち追加

●編集部オススメ

・【テレビ・配信】K-1初代バンタム級王座決定トーナメントなど生中継、放送、配信情報=12.3

・【K-1】20戦無敗のサッタリ「K-1で戦う経験は自分が上」”ルーマニアの20歳”ラテスク「彼をKOする自信がある」=12.3大阪

・【K-1】KOにこだわるKANA「必ず仕留めて勝つ」サントス「激しい攻撃の応酬になる」=12.3大阪

・【K-1】サッタリがピーター・アーツとの特訓経て、ルーマニアのイケメン新鋭と対決!母国イランのデモにも「皆に自由を」

・武尊、“中国の武尊”ジュングァンに苦戦ながらも勝利=17年

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!

関連記事

」をもっと見る

TOP > ニュース 一覧