井上尚弥、2団体王者フルトンと対戦合意と米報道!フルトンの実力とは
プロボクシングWBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(29=大橋)が、WBC、WBO同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)と5月を目標に、日本での対戦に向け合意したと19日、米スポーツメディアESPNが報じた。アップされた写真は対戦ビジュアルになっており、早くもESPNのロゴまでついていた。
【フォト】早くも井上とフルトンの対戦ビジュアルが!フルトンのKO動画も!
ESPNのTwitterで「フルトンと井上尚弥が、春に日本で2団体タイトルマッチで合意したと、関係者が語った。5月がターゲットとされているが、まだ日程は決まっていない」とし、ESPNPlusでストリーミング配信されるとも報じた。
事実なら早くも日本で井上の試合が見られて嬉しい限り。13日に4つのバンタム級のベルトを返上した井上が早くも階級上げたスーパーバンタムでいきなり2つのベルト獲得の可能性が出てきた。KOも期待されるが相手の実力は果たして…。
フルトンの戦績は21勝8KO無敗でKO率は38%、対する井上は24勝21KO無敗でKO率は87%だ。これだけ見ると井上が勝ちそうな気もするが、フルトンは無敗であり、ディフェンス力と打たれ強さ、高速のパンチの回転力を持つ。
ここ4戦、タイトルを獲ってから3戦は全て判定であるが、21年1月の初の世界挑戦ではWBO王者アンジェロ・レオの連打をかわし、逆にクリーンヒットを受けても回転力の速い連打で応戦し3-0の判定勝利。
続いて同年11月にWBC同級王者のブランドン・フィゲロアと2団体統一戦を行い手数とタフさのフィゲロアの攻撃をしっかりディフェンス、的確なパンチを返し判定2-0で勝利。2団体王座統一に成功している。この試合を見た井上は当時Twitterで「フルトンのボクシングを初めて見たが、技術勝負ならレベルが高そう」と評価していた。
また、21年6月にフルトンはYouTube『Last Stand Podcast』で井上と戦った場合について「彼は確かに素晴らしい、パンチ力もすごい。戦うとなればパンチをもらうかもしれない。しかし彼は体が小さいしリーチも短い。自分の方が強い。自分は対戦相手のことを分析するし、賢いファイターだ。自分の強さを信じている」と勝つ根拠を語った。
井上の身長は165cm、リーチ171cmに対しフルトンは身長169cm、リーチ179cmで確かにフルトンの方がアドバンテージはある。しかし、井上はそれよりも身長、リーチが上のジェイミー・マクドネル(身長175cm、リーチ181cm)に1ラウンドTKO勝ちしている。体格差は問題ないように思われるが、果たして対戦が実現すればどのような試合になるか。正式発表を待ちたい。
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