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【ボクシング】井上尚弥がKO勝利で3階級制覇「WBSSに出場します」

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2018/05/25(金)UP

井上がラッシュ、これで2度目のダウンを奪い井上がTKO勝利した

 5月25日(金)東京・大田区総合体育館にてWBA世界バンタム級タイトルマッチが行われ、王者ジェイミー・マクドネル(32=イギリス)に挑戦者で同級2位・井上尚弥(25=大橋ジム)が1R、1分52秒でTKO勝利。WBA世界バンタム級新王者となり、16戦目で3階級制覇を達成し日本最速記録を更新した。

 マクドネルは2014年5月にWBA王座を獲得。これまで5度の防衛に成功しており、2015年5月と9月に亀田和毅と2度対戦して2度目と3度目の防衛。2016年11月には山中慎介とも対戦したリボリオ・ソリスにも判定勝ちしている。10年間無敗の王者だった。

 マクドネルは昨日の計量で水抜きによる減量でやつれ過ぎで別人のような姿で姿を現したが、今日リングに登場したマクドネルは普段の姿に戻っており、昨日の計量クリアから12kg戻してきた。その激しい体重の増減がどう試合に影響するか、また、身長10センチ、リーチ差12cm上のマクドネルに井上はどう戦うかも注目された。

ロープ際に崩れ落ちるマクドネル。これで審判が止め井上のTKO勝利となった

 1R、最初の30秒はマクドネルのリーチのあるジャブに距離をとり様子を見ていたが、30秒過ぎから、井上は左ボディをヒットさせ、その勢いで距離を詰め上下打ち分けながらコーナーに詰めていく。試合中盤には左フックをヒットさせマクドネルはぐらつき、そのチャンスに距離を詰め左ボディブローでダウンを奪う。立ち上がったマクドネルを井上は休ませず、すぐに距離を詰めパンチをラッシュするとマクドネルは連打を浴びて再びダウンし審判が試合を止めた。早すぎる圧巻の勝利だった。

WBSSに出場を宣言した井上

 井上はリング上のインタビューで「練習してきた結果が出て物凄く満足している。控え室でアップしている時からパンチの乗りが違うなと当たれば倒せるという感覚はあった。それが試合に出てホッとしている」とし、続けてバンタム級王者となったことで井上は「WBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)バンタム級のオファーが正式に来ています。出場します」と宣言。
 今秋開催の賞金総額50億円以上と言われている世界の各団体のチャンピオンが参加するトーナメント『WBSS』に名乗りを上げた。バンタム級にはWBOで11秒世界最速KO男のゾラニ・テテや、現WBAスーパー王者のライアン・バーネットら強豪がひしめく。

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