プロレス転向の元キック王者・町田光、ミノワマン流“野生特訓”で「なんとしても勝ちたい」=3.21初シングル戦
キックボクシングの元WPMF世界スーパーフェザー級王者で、現在はDDTプロレスに参戦する町田光が“超人”ミノワマンZとアース(地球)特訓を敢行し、3月21日、東京・後楽園ホールでの正田壮史戦に向け必勝を誓った。
【フォト】驚きの地球トレーニングをする2人、町田のキック時代“居合パンチ”の瞬間も
町田は21年12月にキック引退を発表。22年4月よりプロレスデビュー。今年2月26日の後楽園では坂口征夫と組み、しゅんまお(MAO、勝俣瞬馬)の持つKO-Dタッグ王座に挑むも惜敗。そして来たる3.21後楽園でのDDT26周年記念興行では若手リーグ戦「D GENERATION CUP」を制して勢いに乗る“驚異の新人”正田とのシングル戦に臨む。正田は高校時代、少林寺拳法でインターハイ3位の実績をもつ打撃のエキスパートだ。
そこで町田は3月8日、今回タッグを組んだ坂口が主宰する「坂口道場」(横浜市都筑区)を訪ね、坂口の指導を仰ぎにいった。対応した坂口が「オマエに足りないところがある。その足らないものを補うために、今日は俺じゃなくて大先生を呼んでるから」と言うや、PRIDE、DREAMなど数々の格闘技マットで活躍したミノワマンZが現れた。
ミノワマンが突如、坂口道場を走って飛び出すと、町田が追いかけて特訓がスタート。近くにある公園を目指すのだが、その道中でもペットボトルを使ったトレーニングを見せ、町田もついていった。ミノワマンZによると、路上であろうと、地球のいろんな場所が“アースジム”なのだという。練習しながら歩くこと約15分。目的の公園に着くと、瞑想しながら日光を浴びて光合成を行う。次は地面の上で前転、後転、さらにタックルから相手を抱え上げる練習。そして、まだ未完成だというZドラゴン(ミノワマンZ式ヨガポーズ)を町田に伝授するなど、ミノワマンZらしい独創的なトレーニングが続いた。
ミノワマンZは「地球がジム。どこもジム。どこの国に行ってもそう。もっと言えばトイレでもお風呂でもキッチンでも、どこでもジムとして扱えるんで。そうすると24時間、体と向き合えますので」と達観したコメント。
これには、町田も「強くなるのは道場やジムだけじゃないって、よく言うんです。日常こそ稽古だって。ミノワマンさんが言ってたのはまさにそれだったなと感じます」と同調。ミノワマンZが「もちろん道場もあって、アースジムを生かすこと。目的は次の試合で勝つこと。そしてお客さんを盛り上げること」と言うと、町田もうなずいていた。
坂口道場に戻って、囲み取材に応じた町田は「正田選手は少林寺やってきた強さをもってるだろうし、彼自身の強さもある。リーグ戦で優勝して、DDTが売り出したい未来のエース。その正田選手と初めてのシングル。DDTで生き残るために坂口さんとベルト獲らなきゃいけないんで。査定されるじゃないですけど、このシングルで結果を出せなかったら呼ばれなくなってもおかしくないのでなんとしても勝ちたい。
彼も打撃は強いけど、そこで負ける気は一切ない。プロレスの投げ技、飛び技だったり、いろんなことができるなかで、なるべく相手のペースにならないように、自分のキックボクシングを信じて戦うだけ。それだけでどこまでできるか挑戦です」と意気込んだ。
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