2023/04/27（木）UP
（最終更新：2023/05/05 10:40）

スダリオ剛が元UFCファイターと激闘する

　4月29日（土）東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される『RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI』の個別インタビューが本日27日に行われ、RIZIN MMAルール（120.0kg）に出場するスダリオ剛（HI ROLLERS ENTERTAINMENT / PUREBRED）とロッキー・マルティネス（スパイク22）が取材に応じた。ともに関根“シュレック”秀樹をKOしている共通点がある両者。ヘビー級ならではのKOか一本の完全決着になりそうだ。

【動画】スダリオ、マルティネスが関根“シュレック”をKOした瞬間

　スダリオは2013年に貴乃花部屋に入門、同年3月場所で初土俵を踏み2019年まで相撲界で戦った元力士。2020年9月にMMAデビューし、強烈な打撃を武器に3連勝を飾った。前戦は22年大晦日の『RIZIN.40』でジュニア・タファにTKO負けを喫している。

　対するマルティネスは第3代PXCヘビー級王者、第6代DEEPメガトン級王者で、パワーとスピードを併せ持つ打撃を武器に、17年10月にRIZINへ初参戦。18年9月、それまで22連勝していたが、ミルコ・クロコップにTKO負け。20年2月には関根”シュレック”秀樹を1Rグラウンドパンチで下し、同年9月UFCに参戦。3戦して3敗の結果でUFCをリリースされた。実績比較では、スダリオの一番の強豪相手となる。

　インタビューに応じたスダリオは、「今回は、1年ぶりにアメリカへ行って前回の比ではないくらい仕上がりがいいです。あらたに取り入れたトレーニングもあれば、対戦相手を分析しました」と万全に準備が整ったという。

　前回の敗戦については「回復が足りなかったです。過信しすぎて負けてしまいました」と相手の研究を怠り、万全の準備をしないまま戦ったことを反省し今回に活かしたようだ。

元UFCファイターのマルティネスは、スダリオ剛にまだ自分と戦うのは早いと挑発

　だが、マルティネスは元UFCファイター。これまでのスダリオのキャリアの中で最も厳しい相手が選ばれた。それでもスダリオは、「元UFCファイターはおいしいですね。ああいう負け方をして、こうしてチャンスをもらえて感謝しています。汚名返上じゃないけど、いい勝ち方をすればチャンスをもらえると思います」とここをステップにしたいという。

　マルティネスはスダリオについて「彼のMMAのキャリアを考えると優秀だと思うが、自分と試合をするのはまだ早い。試合はバイオレンスな終わり方になるだろう」と評価しつつも、自分が勝つと信じていた。スダリオがUFCを目指していることに対しては、「このまま続けていけば可能性はある。でも今回、自分と戦うのはちょうどいいかもね」とレッスンをさせてあげる気持ちがあることもうかがわせた。

　スダリオ本人が語っているように、ここでマルティネスを倒せば汚名返上必至で、一気に海外への道も開かれてくるはず。迫力のヘビー級対決が、会場を盛り上げてくれそうだ。

▶次ページは【動画】スダリオ、マルティネスが関根“シュレック”をKOした瞬間