2023/05/18（木）UP
（最終更新：2023/05/18 16:59）

7月の大阪大会の54kg世界トーナメントに出場する左から田丸、志朗、大﨑

　7月2日（日）エディオンアリーナ大阪にて開催される『RISE WORLD SERIES 2023 1st Round』の対戦カード発表会見が、18日、都内にて行われた。
　今大会は、8名参加のRISE WORLD SERIES 2023-54kgトーナメント1回戦が行われ、志朗vsルベン・セオアネ、クマンドーイ・ペッティンディーアカデミーvsモハメッド・カルーア、大﨑一貴vsフレッド“The Jokre”コルデイロ、田丸辰vsペッシラー・ウォー・ウラチャーの本戦4試合が発表された。またリザーブマッチで風音vs政所仁の試合が組まれ、日本人5名が登壇し決意を語った。

【フォト】“優勝候補”志朗、豪快ハイキックでタイ強豪をKO！

　RISEの伊藤隆代表は「お待たせしました。ようやく大阪大会のカードが発表となります。トーナメントは国際色豊かなカードになっています」と挨拶した。

RISEバンタム級世界王者の志朗はルベン・セオアネと対戦

　1回戦Aブロックで組まれたのは、志朗（BeWELLキックボクシングジム）vsルベン・セオアネ（Muay Sapein）。セオアネは11戦10勝1敗のスペインの強豪で21歳。志朗は「相手はムエタイルールで戦っていることが多かったんですが、RISEはワンキャッチワンアタック。どんな試合をしてくるか分からないのでな注意したい。リズムをどうやって崩すかを考えて戦います」と語った。

　また、回戦Aブロックのもう1試合は、2020年大晦日に那須川天心と対戦したクマンドーイ（ペッティンディーアカデミー）が初参戦。ベルギーのモハメッド・カルーア（DCボクシングジム）と激突する。クマンドーイは過去にロッタン・ジットムアンノンに判定勝ちを収めた強豪で、勝ち進めば志朗と対戦する可能性もある。志朗は「クマンドーイ選手が、このトーナメントに出て来てくれて嬉しいですね。ロッタンに近い感じでフルスイングしてくる選手で、自分はKOを狙いたい」とコメント。

大﨑はフレッド“The Jokre”コルデイロと1回戦で激突

　続いて1回戦Bブロックは、大﨑一貴（OISHI GYM）がフレッド“The Jokre”コルデイロ（Dinamite team）と対戦する。フレッドは、16年に那須川天心と対戦して判定に持ち込んだファイターで戦績は36戦29勝（16KO）。RISE参戦は19年のルンキット戦以来となる。大﨑は、「相手はKO率が高い。でも僕もKO率は高いので、噛み合うと思います。4カードの中で一番、面白い試合をします」と意気込みを語った。

　1回戦Bブロックの最後の枠は、田丸辰（TRY HARD GYM）がペッシラー・ウォー・ウラチャー（Wor.Auracha）と激突。ペッシラーは昨年9月にクマンドーイからダウンを奪い判定勝利を収め、85戦60勝（12KO）22敗3分のキャリアを誇る。田丸は「ムエタイではうまい選手でも、RISEルールだったら自分が強いと思います」と自信を語った。

田丸はペッシラー・ウォー・ウラチャーと組まれた

　だが田丸は、トーナメントで大﨑と志朗をやらせたいという流れに「めちゃくちゃ腹が立っている」と不満顔。志朗と大﨑の対戦が実現するには決勝ということになるが、順当に勝ち上がれば田丸は準決勝で大﨑と当たることになる。阻止したいと考えるのは当然だが、組み合わせを見て闘志に火が付いたようだ。

　ちなみに3選手に決勝の相手を予想してもらうと、志朗は大﨑、大﨑は志朗、田丸は志朗と回答。バチバチに意識している3人の思いが、今回のトーナメントにどんな影響をもたらすのか気になるところだ。

風音（左）と政所仁（右）はリザーブファイトで親友対決

　なお、リザーブマッチの風音（TEAM TEPPEN） vs 政所仁（魁塾）は21年9月以来の試合となるが、2人は親友で2回目の対戦となる。風音は「友だちの仁と殴り合い。誰とやるよりも清々しい。だからこそ、真剣に真っ向勝負したい」と語れば、政所は「風音がランキング1位で、大﨑選手と戦うには勝たないとダメ。誰よりも負けたくない相手が風音。前回は負けているんで、負けられない」と返した。

　今大会では1回戦4試合が行われ、2回戦以降は8月大会で実施されるという。熱い思いを持った選手たちの激闘に期待がかかる。

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