2023/07/05（水）UP
（最終更新：2023/07/05 20:11）

朝倉未来は、愛弟子ヒロヤへの思いを語った

　7月30日（日）さいたまスーパーアリーナで開催の『超RIZIN.2』で朝倉未来チャレンジ1期生のヒロヤ（トライフォース赤坂）が、初代THE OUTSIDER50-55kg級王者の伊藤裕樹（ネックスイチムエ）と対戦することが本日5日に発表された。
　その件について朝倉未来が囲み取材に応じ、対戦が決まった経緯と愛弟子への思いを語った。

【フォト】ヒロヤと同じ朝倉未来1期生の西谷大成、衝撃のKO負けの瞬間

　朝倉が、ヒロヤからRIZIN出場を直訴されたのは同じ1期生の西谷大成がRIZINデビュー戦（6月24日）で“怪物くん”鈴木博昭に飛びヒザ蹴りをカウンターの左を合わされてKO負けを喫した衝撃の試合の2日後だったという。朝倉は、「出して欲しいではなく、悔しい思いを語り、実力を発揮できずに終わったので自分にもチャンスが欲しいという感じでした」と振り返った。

　すぐにヒロヤをRIZINへ推薦することには迷いはあったそうだが、「タイミング良くRIZINからプロモーションをお願いされていて、たくさんの人に見てもらいたいという気持ちがありました。そんな中で、違う方法からも宣伝できたらいいなと思っていて、ブレイキングダウンとの対抗戦を組んでもらう構想もありました」と一つの“流れ”既にあったことを説明。
　続けて「RIZINの5分3Rで試合ができるのは、西谷君とヒロヤ君。西谷君が負けてしまったため、ヒロヤ君だけでした。2人が負けたらブレイキングダウンが批判されることになりますので、とんでもなくリスキーではありますが、組んでもらいました」と朝倉は語った。

　DEEPで実績を積んできている西谷とヒロヤがRIZINで試合が組まれれば格上挑戦となる。負ければ“弱い”と批判されることを承知で、朝倉はヒロヤの思いを受け止め決断したという。

朝倉未来の愛弟子ヒロヤ（右）は伊藤裕樹（左）と対戦相手発表会見で乱闘騒ぎに

　今回、ヒロヤが出場することでアンチファンの批判の声も増えてきそうだが、朝倉は「賛否の中で注目が集まると思っていて、結局、西谷君の試合はツイッター上でもリツイート数とかで話題になっています。今回、注目された中で勝敗がつくわけで、ヒロヤ君が負けたら批判が集まると思います。でも、それが分かった上で受けることになったので」と注目度が高まることのリスクも覚悟しての参戦となる。

　どんな試合を見せてほしいのか朝倉に質問すると「西谷君には“魅せる試合をしてほしい”と伝えたんですけど、ヒロヤ君は、どんなにつまらない試合になってもいいから勝ってほしいです。それは、ここで負けることの重さが大きいからです。引退をかけるくらいの試合なんで、とにかく勝ってほしい。つまらない試合でも、勝ったら全部覆る。何も背負わずに自分のために戦ってほしいです」と師匠としての顔をのぞかせた。

　西谷に続きヒロヤまでRIZINで負けてしまえば、ブレイキングダウンへのアンチコメントが勢いを増すのは必至。愛弟子を送り出す朝倉にすれば、自分の試合と同じくらい大事な一戦になるのだろう。

　はたしてヒロヤは、格上の伊藤裕樹に勝つことができるのか。7月30日は超RIZIN2から、さらに目が離せなくなってきた。

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