2023/11/02（木）UP
（最終更新：2023/11/02 20:41）

現地で、パキスタン人と間違えられたと笑う武田。リラックスしていた

　11月4日（土）アゼルバイジャンで開催される『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』の［RIZIN MMAルール71.0kg契約］でトフィック・ムサエフ（アゼルバイジャン/ORION FIGHT CLUB）と対戦する元DEEPライト級王者・武田光司（BRAVE）の個別インタビューが、本日2日、戦地となるアゼルバイジャンにて行われた。
　元レスリングエリートの武田は、昨年7月のジョニー・ケース戦はジャーマンスープレックスで投げ飛ばして勝利、年末はBellatorのガジ・ラバダノフと大激戦を演じて話題を呼び、今年4月にルイス・グスタボに判定1-2で惜敗し、今回が再起戦となる。

【フォト】武田の“ジャーマンスープレックス”炸裂の瞬間！

　個別インタビューに応じた武田は「外国人に、パキスタン人かと言われました（笑）」と冗談を言ってスタッフを笑わせ、記念撮影ではダブルピースをする余裕を見せた。敵地アゼルバイジャンには、日本から鈴木千裕と2人で乗り込み心配されたが、どうやらリラックスしているようだ。

記念撮影でダブルピースしてみせた武田

　武田はその理由について「アウェーなんですけど、それはレスリングでも経験しているので懐かしい感じですね。時差も時間を逆算して寝ているので、問題ないです」とレスリング時代の海外遠征の経験がここで活きていると話した。

　また「買い出しに出た時、ケバブの店の人が声をかけてくれたり、車に乗っている人がクラクション鳴らしてきたり、みんな同じ人間なんだなと。敵対視は、あったけどなかった。温かい国だと思いました」と武田はアゼルバイジャンにいいイメージを持っていることも明かしている。

　対戦相手のムサエフについては、「警戒部分は、やはり打撃ですね。インファイトしても勝てない。ハンドスピードもそうだし、そこは僕も認めているんで、そこでは勝負しません。僕は自分の持っているモノを出すだけ。武田光司がどうやって持っているモノを出せるかという試合になる」と相手を高く評価しつつも、自分のすべきことを理解して試合に臨むとした。

昨年7月、ジョニー・ケースをジャーマンスープレックスで投げる武田

　試合での恐怖心はあるというが「でも、それを乗り越えてきたのは僕だけではなく、みんな同じ。家族やサポートがあってここにいるので、壁は高いけど高くない感じです」と武田は家族や仲間によってメンタル面を支えられてきたと言い、感謝の気持ちを示す場面もあった。

　つい期待してしまうのは、バックを奪ってのジャーマンスープレックス。武田は、「ジャーマンは意識してないです。連敗していることもありますし、内容よりも勝ち負け重視。だからこそ勝ちが欲しい。内容には拘っていないです」と、あくまでも勝利しか見えていないという。

　たしかにムサエフを相手に、ジャーマンスープレックスで投げる余裕は、なかなか考えられないことだろう。武田の目には、ムサエフに勝つこと、その一点しか見えていないようだ。

　武田は「（ムサエフは）トップファイターなので、ベルトはかかっていないけど挑戦者」と自分に言い聞かせ、冷静に自分の足元を見つめた。その先にあるのは、かねてからの目標でもあるUFCだ。世界で名を広めるためには、アゼルバイジャンでムサエフを倒すこと。そうすれば自然と、武田の名前が一気に世界へ広まることだろう。この試合は武田にとって、大きなターニングポイントになりそうだ。

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