2024/05/06（月）UP
（最終更新：2024/05/07 05:00）

サングラス姿のネリ、悪役を楽しんでいると言う

　5月6日（月・祝）東京ドームにて開催される前日計量が5日都内で行われ、防衛戦に挑む世界スーパーバンタム級4団体王者・井上尚弥（31=大橋）は55.2kgと、100gアンダーでパス。対するルイス・ネリ（29＝メキシコ/挑戦者）も54.8kgで500アンダーで余裕のパスした。

【フォト＆動画】ネリのサングラス＆黒ずくめ全身写真、昨日の計量でのネリと井上の身体、危ない接近の睨み合いも

　ネリは計量後、米専門サイト『ボクシングシーン』のインタビューに答え、「悪者と呼ばれるのは好きだけど、楽しむのも好きなんだ」とし、計量で井上との急接近の睨み合いや、4日の会見でのサングラス姿なども楽しんでいるようだ。

超接近の睨み合いがヒートアップ！関係者が止めに入る

　ネリは今回の来日したときのカード発表会見では、悪者とは思えない謙虚な青年となっていたが、今月4日の会見では黒いサングラス、そして黒のワイルドなワイシャツで登場、確かにヒール風だ。

　計量ではバチバチの睨み合いを演じ、両者動じず、これも楽しんでいるとしたら、このメンタル、試合にも要警戒だ。

　ネリは同専門サイトで「悪者と呼ばれるのは好きだけど、楽しむのも好きなんだ。リングの外（会見など）では悪者になれるけど、リングの上でも悪者にならなきゃいけない。出場停止処分はたいしたことじゃない。結局のところ、僕のように東京ドームを満員にするようなファイターはいない。井上が誰と戦おうが、僕なしで東京ドームを満員にすることはできないんだ」と豪語した。

ネリが右で山中をKO！（18年3月）

　世界バンタム級王者として長く君臨していた山中慎介を退けたネリは、禁止薬物の陽性反応を示した。山中との再戦ではネリが3ポンドも体重をオーバー。さらに山中をKOし”悪童”との名がついた。

　しかし今回、出場停止処分も解けこの東京ドーム戦が決定。「この34年間、ここ（ダグラスがタイソンを倒した東京ドーム）での興行はなかったし、メインイベントに出られるなんて、最高の気分だよ」と井上戦が楽しみだと語る。

　ネリのチームは井上戦に備えて準備を倍増したという「多くのことを変えた。食べ方、規律、トレーニング。すべてをね」。

ネリが4月来日しパワフルなミット打ちを見せた

　4月23日の公開練習で当編集部が取材した際、ミット打ちでは力強いパンチで快音を響かせ、そのパワーは脅威でさえあった。ネリは「100％の体調。今回のタイトル挑戦に向けて5ヶ月間練習してきた。「スパーリングだったり走り込みだったり、タイトルマッチに必要な練習を全部消化してきた。その結果は満足だ」と言い、過去の試合と比べても「コンディションは10倍、20倍くらい、よく仕上がっている」と自信満々。

　さらに「井上は過大評価されている。タパレスを倒すのに10回までかかっている。いい選手だとは思うが、バスケットボール界のマイケル・ジョーダンではない」とし井上の弱点に「防御だけではなく、それ以外にもいくつかあるが、それはここで話せない」と対策済みであるとした。
　そして「何ラウンドか分からないが、必要なラウンドにそれ（KO）が現れる」とKO宣言、「人生の中で見たことのない、初めて見るような試合を目撃するだろう。流血を見るだろう」と不敵に予告した。

　果たして本日6日、ネリはどのような姿を見せるか。

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