2024/06/10（月）UP
（最終更新：2024/06/10 16:20）

6月15日、アルマン・ハンバリアンと対戦する海人

　6月15日（土）東京・後楽園ホールで開催される格闘技イベント『SHOOT BOXING 2024 act.3』のメインイベントで元GLORYライト級9位＆ISKA世界ライトミドル級王者アルマン・ハンバリアン（アルメニア）と対戦する、SB世界スーパーウェルター級王者・海人（TEAM F.O.D）が10日に試合前のZoomインタビューに応じ、今回の試合は“打倒ベスタティ”を見据えながら「レベルアップした姿を見せる」と語った。

【動画】海人が圧巻のコンビネーションでKOする瞬間！

　前回4月大会ではペットモラコット・ペッティンディーアカデミーとの再戦を制し、リベンジ＆SB世界タイトルを死守した海人。相手のアルマンは王者ベスタティを頂点とし、強豪ひしめくGLORYライト級（70kg）の元ランカー。ISKA世界ライトミドル級王座の戴冠歴もある強豪だ。

今年4月、ペットモラコットにリベンジした海人

　海人は現在のコンディションを「いつも通り最高に仕上がっています」と笑顔。試合に向けての準備も「前戦よりレベルアップした姿を見せたい」と良い形で進んでいるという。

　先日の会見で相手のハンバリアンを“フィジカルを使った攻めで外国人特有の荒々しい戦い方をするタイプ”と評した海人だが、さらに対策・戦術を深めていく中で「遠目の距離からミドルを蹴り、近づいたらヒザを出す。蹴りが強い」と分析。
　ミドルやそのパワーには警戒は必要としながらも、スピードやテクニック、動きのキレに関しては「圧倒的に自分の方が上。その点でもその差をしっかりと見せていけたら」と、格の違いを見せるという。
　また、ハンバリアンがしっかりしたガードで詰めてくるが、ガードの隙間からパンチをもらう癖があることを指摘。「そういうところもしっかりと自分のキレやスピードを生かして当てて行きたい」と、海人の強さであるキレとスピードが今回の勝負の鍵になりそうだ。

この先見据えるのはベスタティ（左）へのリベンジだ©️GLORY

　今年2月の開幕戦からムエタイ超強豪ペットモラコットとの連戦を乗り越えた海人。この試合ではその経験からの成長ぶりが期待されるが、「本当にレベルの差を見せ、しっかり倒せるようにしたい。前回のペットモラコット戦より、かなり全体的なレベルが上がっていると思うので、そこを見て欲しい」と語った。

　海人が今一番に目指している事は、昨年8月に敗北したGLORY世界ライト級王者ティジャニ・ベスタティへの雪辱。そのベスタティが2階級制覇を目指し、7月21日の『GLORY93』で前GLORYウェルター級世界王者のエンディ・セメリアと対戦する。
　その事について「ベスタティがその階級でどこかで通用するのか、正直楽しみ。そして、ベスタティがこれをクリアしたら、70kgでは前よりさらに強くなっている。前回、僕とやった時よりも全然はるかにレベルは違うと思う」と語り、さらに成長したライバルであっても「同じ相手に2回も負けるのはありえない。本当に早く戦いたい」と、より闘志が湧くとした。

海人、元GLORYライト級9位＆ISKA世界ライトミドル級王者アルマン・ハンバリアンと激突！

　海人はまた、今月8日のONEデビュー戦で元K-1王者の野杁正明がシッティチャイに判定負けしたことについて「日本人選手が負けるという事は悔しい。しかし野杁さんはまだ終わってないし、これからやと思います」と、野杁の巻き返しに期待。
　試合については「誤差というか、野杁さんは全然負けていた訳ではない。見せ方とか、流すところとか、シッティチャイ選手が上手かった。判定の印象は、パンチの当てている数や手数でだったり、野杁さんの攻撃を上手く流して自分の攻撃を当てたシッティチャイは上手かった。タイ人選手はそこがかなり上手く、自分もペットモラコット戦でそれを感じた」と、自分の経験も踏まえながら分析した。

　“ペットモラコット越え”を果たし、“打倒ベスタティ”へさらに一歩前進した海人。今回のハンバリアン戦で、さらなるレベルアップした姿を見せることができるのか、期待だ。

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