【4月・ベストファイター】SB世界タイトル初防衛の海人、元ONE世界王者ペットモラコット戦の勝因と今後の展望語る

　毎月イーファイトのサイト名にちなんで、より良い試合をした選手に贈られるGOLD’S GYM Presents格闘技月間ベストファイター賞。2024年4月のベストファイターは2024年4月13日（土）東京・後楽園ホールに開催された『SHOOT BOXING 2024 act.2』のSB世界スーパーウェルター級タイトルマッチで、挑戦者で元ONE世界王者のペットモラコット・ペッティンディーアカデミー（タイ）に判定勝利し、初防衛に成功した王者・海人（TEAM F.O.D）に決定した。（2024年5月24日UP）

PROFILE

海人　Kaito

1997年8月21日生まれ（26歳）大阪府出身
身長180㎝　階級スーパーウェルター級、ミドル級
第12代シュートボクシング日本スーパーライト級王者
第2代シュートボクシング世界スーパーウェルター級王者
S-cup2018 65kg世界王者
初代KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王者
第5代RISEミドル級王者
TEAM F.O.D所属

　“SBの最高傑作”と称される海人は、SBだけでなく21年2月にKNOCK OUT、23年3月にはRISE王座を戴冠。22年6月『THE MATCH 2022』ではK-1王者・野杁正明に勝利した。
　23年6月にSB世界スーパーウェルター級王者に。同8月のGLORY王座挑戦は失敗したが、その後は2連続初回KO勝利。しかし、24年2月のSB開幕大会でペットモラコットに延長戦の末、判定負け。それでも4月のSB世界スーパーウェルター級タイトルマッチで、ペットモラコットと再戦し判定勝利。リベンジと共に初防衛に成功した。

選考理由
1、元ONEムエタイ世界王者のペットモラコットに勝利
2、SB世界タイトルの初防衛に成功

選考委員
格闘技雑誌Fight＆Lifeとイーファイトの全スタッフ

　受賞された海人選手には、ゴールドジムより以下の賞品（アルティメットフレキシジョイントＵＣ–Ⅱ　1個、マルチビタミン＆ミネラル　1個、アミノ１２パウダー　1個）と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

アルティメットフレキシジョイントＵＣ-Ⅱ®

非変性Ⅱ型コラーゲン（ＵＣ-Ⅱ®）に、ＭＳＭやユニベスティン、キャッツクローを配合したサプリメントです。

マルチビタミン＆ミネラル

100％自然素材を使用したビタミン＆ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。

アミノ１２パウダー

ＢＣＡＡなど体内で合成できない必須アミノ酸を８種類配合。身体作りに好適なアルギニン、オルニチン、グルタミン、グリシン配合。飲みやすいオレンジ風味。

詳細はこちら

贈呈：ゴールドジム

■ベストファイター記念インタビュー

「格闘家としての覚悟」まさにこの言葉を背負ってのリベンジマッチだった。

　“SBの最高傑作”と称される海人。SBだけでなくRISE、KNOCK OUT王座を戴冠し、K-1王者・野杁正明にも勝利した、まさに日本人70kg最強と言える存在だ。“対世界”を打ち出し昨年8月に欧州GLORYの王座に挑戦も失敗。しかし、その後は2連続初回KOと勢いがついたところで、海人は今年2月のSB開幕大会でペットモラコットに延長戦の末、判定負けした。

2月は延長判定で敗れた海人

　SBは当初、4月の大会で海人には別の対戦候補を考えていたが、海人からペットモラコットとの再戦を直訴したという。通常、判定が物議を醸したり、途中アクシデントでの決着だったり、よほどの事がない限り、2大会連続で同じカードでメインを行うことはない。それ故、海人の“直訴”を受けてこのダイレクトリマッチは、団体としても覚悟を決めて挑んだ一戦だったことは想像に難しくない。

　再戦が決まった時の事を、海人は「負けたのにすぐリベンジのチャンスがもらえるのは普通ないし、それが実現することには感謝の気持ちしかなかったのですが、あの時点では100％勝てる自信があった訳ではなかったので、不安でした」と振り返る。

　団体総出の“覚悟”の試合、勝つ保証もない。でもやらなければいけない。海人の負けられないエースとしての自覚、強さを追い求める格闘家としての誇りが彼を突き動かしたのだろう。

　わずか2ヶ月での再戦。世界のトップレベルになると、集中的なトレーニングを行なっても、なかなか変化が見られない場合が多いが、海人の場合は違った。海人のこの試合への強い覚悟が短期間の内に彼を大きく成長させた。

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