【五輪柔道】”また誤審!?”村尾三四郎「決勝の内股は一本では?」の声、動画とルールブックで確認すると…
パリ五輪柔道(シャンドマルス・アリーナ)では31日、男子90kg級が行われ、決勝では世界ランク3位の村尾三四郎(23=JESグループ)が、世界ランク1位ラシャ・ベカウリ(24=ジョージア)に逆転負けし銀メダル。ベカウリは東京に次いで五輪連覇となった。
開始1分、村尾が谷落としをで技ありを奪い先行。しかしベカウリがすくい投げで技ありで並んだ。そして終了4秒前、べカウリの小内刈りで技あり。合わせ一本でベカウリが勝利した。
しかし、ラスト30秒、村尾の内股が相手を宙に浮かせ綺麗に投げたように見える。これはポイントにならず、セコンドも理解できない様子。なぜか。
【フォト&動画】誤審と話題となった村尾の内股とベカウリの逆転小内刈り一本
村尾の内股に投げられたベカウリは尻もちをつき片手をついている。ネットでは「決勝の内股は一本だろ!」「また誤審だ」と続いたが、ルールブックを読むと、投げられても尻もちに片手だけついただけならポイントにはならないと明記してある。
全柔連のルールブックの第15条「技あり」の項目には
1、「投げられる際に両肘又は両手、または肘と 手をつき着地した場合”技あり”が与えられる」
2、「着地が片肘のみの場合は、スコアは与えない。上半身の体側が接地した場合は”技あり”を与える」
3、「片肘、尻もち、または膝をついて着地し、継続的な流れで直ちに背中を着いた場合、”技あり”が与えられる」とある。
要は尻もちだけの場合は認めないが、両手をついたなら認める。今回は片手だったのだ。しかし、その後、上になった村尾はすぐに押し込んでベカウリの背中をつけたが、それは「継続的な流れで直ちに背中を着いた場合」とは認められなかったようだ。ここは悔やまれるところ。
またラスト4秒のベカウリの小内刈りは、投げられた村尾は両手はついてないが、上半身の体側が畳に接地している。今回は誤審と目くじらを立てるほどではないようだ。
敗れた村尾はライバルのベカウリに負け悔し涙。テレビ解説の羽賀龍之介(リオ五輪銅)は「初戦から村尾選手は順調だった。素晴らしい決勝だったが村尾選手、悔しいだろうなという決勝戦だった」とし再起に期待した。
なお8月1日は女子78kg級で髙山莉加、男子100kg級でウルフ アロンが登場する。
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