2025/03/11（火）UP
（最終更新：2025/03/11 17:24）

公開練習で激しいミット打ちを披露した野杁正明

　3月23日（日）さいたまスーパーアリーナで開催される『ONE 172: TAKERU vs RODTANG』に出場する元K-1 WORLD GP2階級制覇王者・野杁正明（team VASILEUS）が3月11日（火）都内にある所属ジムにて公開練習を行った。野杁はONEフェザー級キックボクシング暫定世界王座決定戦でONEフェザー級ムエタイ世界王者タワンチャイ・PK・センチャイ（タイ）と対戦する。

【フォト】野杁の重いミドルにボディ！公開練習でミットに快音

　この日の公開練習ではシャドーボクシング、ミット打ちを披露した野杁。ミット打ちでは、渡辺雅和トレーナーが持つミットに重みのある左ミドル、ワンツー、さらに左ボディを打ちこんで好調をアピールした。

　昨年12月のリウ・メンヤン戦、1月のシャーキル・タクレティ戦とONEで連戦だった野杁は、現在のコンディションについて聞かれると「連戦していたというのもあって、正直、疲れているなという感じ。でも、今回は絶対に勝てないというような相手なので、純粋にこの準備期間が楽しく過ごせていますし、今はワクワクしかない。今は疲れていますけど、この準備期間で作ったものを当日出せるのを自分自身がすごく楽しみです」と疲労は溜まっていても試合が待ち遠しいという。

シャドーを披露する野杁

　タワンチャイは現正規王者スーパーボンから2度も勝利しているだけに、野杁は格上の選手に挑むと捉えており、「僕はONEデビュー戦（2024年6月8日）でシッティチャイ選手に挑戦するという形ではあったんですけど、今回、タワンチャイ選手との試合が発表されてから下馬評では10－0、9－1で僕が負けると言われていて、そこまで不利予想は僕の格闘技経験上、なかったことなので純粋に楽しみです」とニヤリ。

「不利と言われている方が燃えるというか、気が楽ですね。純粋にそういう試合を僕は絶対やりたかった。それがやっとできるし、僕は何も失うものはないので、勝ったら周りはどういう反応になるんだろうとか、そういったところも含めて楽しみしかないですね」

　今までK-1のリングでやってきた通常の3分3R制とは違い、今回タイトルマッチだけに3分5R制となるが、「5Rの方が僕は得意ですね。今回に関しては5Rで良かったなと思っていて。試合を見てもらえば分かると思うんですけど、今回はタワンチャイ選手とキックルールで3Rよりは、僕は5Rの方が僕の勝算は上がるかなと僕自身で思っています」と自信に満ちた答え。

シャドーを披露する野杁

　改めて日本のリングでベルトを懸けた試合に挑む心境を聞かれると「僕はONEに来た理由が、ONEのベルトを獲るということ。今回は暫定ですけど、ベルトには変わりないので、必ず獲るという気持ちではいます。僕の中でもう1つの目標というか、夢なのが、武尊君と一緒にベルトを獲ること。武尊君は今回、ロッタン選手とスーパーファイトで戦うことになったんですけど、しっかり勝ってもらって、次はチャンピオンのスーパーレックにリベンジしてベルトを巻いてもらって、僕も今回獲ったら次は正規王者と統一戦になると思うので、そこで一緒に獲りたいなと思います」と武尊と一緒にONEの世界タイトルを獲ることが夢だという。

　日本での試合は2023年7月K-1でのアマンシオ・パラスキフ戦以来となり、久々に日本のファンの前でどういう姿を見せたいかと聞かれると「今大会は海外の強豪たちと日本の選手たちが戦って、今の日本人選手が海外の選手に通用するということを証明しないといけない。そして、いい形でメインにつなげないといけないと思います」と答える。

インタビューに答える野杁

　ONEのタイトルを獲ったその先には、「12月、1月と試合がずっと続いてるんで、ちょっと休みたいですね（苦笑）。でも、暫定ベルトを獲ったら獲ったで、その先には正規王者のスーパーボン選手が待っているので、そこはONE側に任せようかなと思っています。これを獲ったら世界でも名前を売れると思いますし、改めて野杁の強さを証明できると思うので、その上で次は流れに任せようかなと思っています」とした。

　最後に「僕自身がワクワクする選手とやっと対戦できるので、当日はさらに強い“野杁正明”をお見せすることを約束します。しっかりいい形でメインの武尊につなげます」と力強く意気込みを語った。

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