2025/04/19（土）UP
（最終更新：2025/04/19 08:41）

堤聖也と武居由樹、この統一戦の実現が期待される

　WBA世界バンタム級王者・堤聖也（29＝角海老）が18日、自身のX（旧Twitter）アカウントでWBO同級王者・武居由樹（28＝大橋）との王座統一戦を呼びかけた。堤は「流れを見れば、ここでWBA×WBOをやるのが一番いい」と投稿。これに対し、武居は「自分は何でもいい」とリポストして応じたことで、両者による頂上決戦の実現に期待が高まっている。

【フォト】堤と武居、前戦のバキバキボディの比較！共に比嘉大吾との激闘写真も

　これは同日18日、バンタム級統一戦として6月8日に東京・有明コロシアムでWBCバンタム級王者・中谷潤人（M.T）vs. IBF同級王者・西田凌佑（六島）の王座統一戦が発表されたことを受けてのものだ。

今年2月、堤vs比嘉の激闘

　堤の投稿は瞬く間にボクシングファンの間で拡散され、多くのファンが「これは見たいカード」「絶対に実現してほしい」「WBSSのようだ」といったコメントを寄せている。両者ともに一発のハードパンチを持ち、さらに真っ向勝負を挑むファイター、激闘必至だ。堤は前戦の2月比嘉大吾戦、武居は前戦昨年9月の同じく比嘉戦の激戦の記憶が新しい。

　堤は中谷、西田によるバンタム級統一戦の発表を受け、Xに「流れを見れば、ここでWBA×WBOをやるのが一番いい。何が良いって、価値と盛り上がりが最高潮で交わるタイミング。互いの事情もあるし、すんなりはいかないけど、良いんじゃないんでしょうか。個人の感情を抜きにそう思っております」と投稿。これに対し、武居は「自分はなんでもいいっすよ」と返した。

昨年9月、武居vs比嘉の激闘

　武居の返答に対し、堤は「チャンプ！ご自身の防衛戦前に気を煩わせるようなことに巻き込んでしまい、すみません。反応してくれてありがとうございます！この時代にボクシングできているからには、最高に楽しみましょう」と答えた。ファンの間では実現への期待が大きく高まったが、期待される「武居vs.那須川天心戦とどちらが先になるのか」という話題にも発展した。

　武居は5月28日に、同級8位のユッタポン・トンディ（31＝タイ）を迎えての防衛戦を予定している。カード決定会見では、期待される那須川天心戦についても言及し、「もし今回の試合に勝って、もし指名試合があればそれも勝って、その次でもいいです。天心選手に合わせます」と語っている。

　バンタム級世界王者は、現在、世界4団体すべてが日本人である。この流れの中で、堤vs.武居の実現の可能性もあるだろう。しかし、K-1時代の武居はタイ選手と3度対戦し、いずれも苦戦を強いられ、判定勝利している。

　5月の武居の相手ユッタポンは、15勝無敗（9KO）。身長は160cmと低いが（武居は170cm）、筋肉質で打たれ強く、パワーのあるフックやアッパーで前に出るKO狙いのタイプである。大橋会長によれば「アマチュア時代に国際大会で優勝し、二大会連続オリンピック金メダリストのロベイシー・ラミレスに勝利している実績を持つ強豪」とのことである。武居にはこのタイ選手に勝利し、堤戦、そして那須川戦を実現してほしいところだ。

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