【柔道 全日本】香川大吾が初制覇、原沢久喜を投げた”心理作戦”を語る!阿部一二三ら五輪選手は入賞できず
無差別級で争われる柔道の全日本選手権が4月29日、東京・日本武道館にて行われ、香川大吾(28=ALSOK)が決勝でリオ五輪銀メダリストの原沢久喜(32=長府工産)に大内刈りで技ありを奪い、初優勝を飾った。
一瞬の隙を見逃さない得意の大内刈りに、原沢の巨体が倒れた。この技が決まった秘訣とは何か。
香川は初戦の2回戦から4回戦まで判定勝ちで勝ち上がり、準決勝では前回優勝の中野寛太(24=旭化成)に引込返しで技ありを奪い、優勢勝ちで決勝に進んだ。
決勝戦では原沢久喜に対し、得意の大内刈りで技ありを奪い、優勢勝ちを収めた。全日本選手権には高校生時代から挑戦しており、11年目で最高位はベスト8。今回が7回目の出場で初優勝となった。
これまで原沢に勝ったことがなかったという香川は、試合後の囲み会見で、技ありを決めた大内刈りについて「原沢選手が準々決勝、準決勝の疲労もあって、ちょっと気が抜けているタイミングがあった。ここで勝負をかけるしかないと思った。いつも指導してもらっている先生から『決勝は8分だから、前半・後半に分けて、前半4分の中で山場を1つ、後半の4分で山場を2つ、3つ作れ』と言われていた。ちょうどそのタイミングだった」と、焦らず試合を組み立てチャンスを逃さなかった、その心理作戦を語った。
【フォト】香川の大内刈に原沢が倒れる連続写真!永山は100kg差の相手と対戦!
大内刈りについては「長身の選手に対し、引っ付いての大内刈りがすごく得意。全日本選手権でも何度も決めている」と語った。
今後については「僕は28歳でベテランと言われているかもしれないが、自分自身、年々強くなっていると感じているので、次のオリンピックを目指します」と意気込んだ。
なお、この大会には五輪メダリスト4人が参戦したが、いずれもベスト8には入賞できなかった。
66kg級で五輪2連覇の阿部一二三は、2回戦で54kg上の鈴木太陽(120kg)に大内返しで一本負け。
パリ五輪60kg級銅メダルの永山竜樹は、1回戦で100kg上の入来巨助(160kg)に一本負け。
パリ五輪73kg級銅メダルの橋本壮市は、3回戦で57kg上の木元拓人(130kg)に上四方固めで押しつぶされるように固められ、一本負け。
東京五輪100kg級金メダルのウルフ・アロンは、120kgまで増量して出場。3回戦で前年王者の中野寛太(133kg)と対戦。今大会で個人戦は最後と決めていたウルフだったが、小内刈りで有効を奪われて敗退。試合後は「勝ちたいと挑んだ。個人戦最後だけど悔しい。彼が上手だった」と中野の強さを称えた。ウルフは6月の全日本実業団対抗大会で団体戦に出場し、現役を引退する予定である。
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