柔道”無差別”全日本優勝の田中伶奈、決勝の豪快一本勝ち”スロー映像”が公開!これは大外狩り!?
柔道、体重無差別の『皇后杯 全日本女子選手権』が20日、神奈川・横浜武道館で行われ、78kg級を主戦場とする田中伶奈(25=大阪府警)が初優勝を果たした。決勝では57kg級で筑波大学2年の白金未桜(筑波大)に大外刈で一本勝ち。スロー映像と共に全柔連のインスタに公開されたが、一見、払い腰のようだ。白金は綺麗に回転し畳に投げられた。
試合は互いに一進一退。互いに技を仕掛けるも、しっかり防御。対する白金も勝てば史上最軽量階級での優勝となり気合が入っていた。
そして開始から5分29秒、再開の組み合った瞬間に大外刈で一本勝ちを収めた。スローで見ると右足で大外刈のように相手の右ひざ下を刈るようにかけたと思えば、そこから払い腰のように身体を回転させると、白金も宙に舞い一本。一見、払い腰や大車にも見えたが、最初に大外狩りから入ったのでその変形技なのだろうか。
日本大学柔道部の金野潤監督(全柔連元強化委員長)に聞くと「これは大外刈です。いわゆる片襟から入っています。右足で相手の膝裏を刈っています。最終的な極まる姿勢が払腰っぽくなっていますが、払っても巻いてもいないため、決まり技は『大外刈』が適当だと思います」と述べた。スローでじっくり見ると刈りに行った足は腰を回しても払ってはいない。
田中は、昨年この大会ベスト16。この全日本は4度目の出場で今大会が初優勝となった。東海大学時代に肩の脱臼で2度手術。今大会の1週間前にも古傷の左肩を脱臼したが「ピンチをチャンスに変える」と挑んだ。怪我で泣かされてきた彼女だが日本代表として世界で戦うのが目標と語った。
負けた白金も57kg級ながらここまで上がれたのは驚きだ。試合後の会見で「来年もこの全日本に出て優勝したい」と語った。
なお、パリ五輪柔道女子48kg級金メダルの角田夏実(SBC湘南美容クリニック)2回戦では角田より23kg重い相手に巴投げで有効を奪取するなど健闘したが、3回戦で79kg級の寺田宇多菜(JR東日本=24年の国際大会グランドスラム東京2位)と競り合うも判定負け。優勝候補の一角と目された寺田を2-1の僅差で破ったのが白金だった。今後、女子柔道の軽・中量級がさらに熱くなりそうだ。
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