2025/07/08（火）UP
（最終更新：2025/07/08 17:54）

初防衛戦のSAHO（左）と挑戦者ララ・フェルナンデス（右）(C)K-1

　7月13日（日）にマリンメッセ福岡B館で開催される『K-1 DONTAKU』の[K-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で対戦する、同級王者SAHO（闘神塾）と挑戦者ララ・フェルナンデス（スペイン/Lone Wolf Fight Team）のインタビューが、主催者から届いた。

【動画】SAHOの相手ララ、長い手足でパンチとキック！激闘制し王者に

　SAHOはララについて「獲得したベルトの数が多く、試合映像では感じられない強さがあるのかなと思いました。油断はしていないです」と話す。また、相手の身長が自身より6cm高いことを踏まえ「相手は手足が長いので、どこまで中へ入れるかもあります。それなりに相手が打ち合いにきてくれないと、試合は面白くならないので勝負してほしいです」と言い、「おそらく距離を取りにくると思いますけど、自分に求められるのはKOだと思うので、いかに崩すことができるかですね」と語った。

　また「今回のララ選手は、インスタグラムのフォロワー数が3万人とかいる有名な選手なので、世界で名を広めるチャンスかなと思っています」と意気込んでいる。

SAHOvsララの試合順は、本戦18試合のうち、第12試合となる(C)K-1

　今回の試合に向けて、朝久道場やWIZARDキックボクシングジムなどで出稽古を重ねた。「朝久道場ではディフェンスとかサイドへの回り込み、あえて誘ってカウンターを狙うとか、そうした攻防を学びました。WIZARDキックボクシングジムでは、それを試す感じと最後にアドバイスもいただきました」と明かした。男子選手とマススパーを行ったことも、とても勉強になったという。

　朝久道場では「リターンは速いけど、全部100％で戦っているから倒せない」との指摘を受けたという。「これまで自分は、倒そうと思って顔ばかり狙っていたので。相手が気づかない攻撃をもらうから倒れるわけで、そのための技の散らし方や心理、駆け引きなどを教えてもらいました」と話した。

　この5か月で強化してきたことは、常に冷静に戦うこと、そして技の強弱だという。「ただ前へ出てガチガチにやるだけではなく強弱や技のバリエーションをつけたり。これまでカーフキックや三日月蹴り、バックブローとかはあまりやっていなかったんですけど、冷静に戦えていれば出せるかもしれないですね」という。

　さらに「練習だと、これで倒せるという技はあるんですけど、なかなか試合で出せない。相手があってのことなので、タイミングも含めてその感覚が見につけば、自然とKOが生まれてくると思います」とKO決着を狙う。

　どういうチャンピオンに見られたいかを聞かれると「KANA選手が3回タイトルを防衛しているので、それを越さないとフライ級チャンピオンとは思えないし、自分のプライド的に納得いかないです」と答えた。いよいよ初防衛戦で、その覚悟と成長が試される。

　一方のララは、SAHOに対し「とてもタフで強い印象があります。でも私も負けていないので、熱い戦いになることでしょう」と意気込む。
　日本のファンには「とてもリズムがあって、テクニカルで、観ている人が楽しめる試合をお見せしたいです。期待しててください！Pizza Power（ララのニックネーム）でSAHOを倒します」とメッセージを送った。

『K-1 DONTAKU』　
2025年7月13日（日）マリンメッセ福岡B館
11:00開場　11:30プレリミナリーファイト開始　13:00試合開始

▼第12試合　K-1 WORLD GP女子フライ級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
SAHO（王者/日本/闘神塾）
vs
ララ・フェルナンデス（挑戦者/スペイン/Lone Wolf Fight Team）

＜選手データ＞
　超攻撃的なファイトスタイルで知られるSAHOは、キック・ムエタイルールで4本のベルトを巻き、21年12月にK-1初参戦。昨年3月にアントニア・プリフティに判定勝ちで、第3代K-1 WORLD GP女子フライ級王者となった。同年10月はK-1王者となって初の試合でエリヴァン・バルトに勝利。今年2月はNJKFでダンコンファー・キヤペットノーイジムを破った。プロ戦績21戦19勝（1KO）2敗の高い勝率を誇る。
　対するララ・フェルナンデスは、WBCムエタイ世界フライ級王者、ISKAムエタイ・インターコンチネンタルスーパーフライ級王者などの実績を持つ、スペインのムエタイ戦士。14歳からキックボクシングを始め、強烈な左ミドルキックとリーチを活かした右のパンチを武器とする。ONEには22年7月に初参戦しジャネット・トッドに敗北も、2戦目でダオコンファー・バンチャメークから判定勝ちを収めた。その後3連敗と苦戦が続いたが、今回のK-1初参戦でSAHOの王座を狙う。プロ戦績は41戦25勝（3KO）13敗3分。

☆この大会の対戦カード、スケジュールなど詳細

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