【ムエタイSF】福田海斗vsチェップカート、因縁の第3戦が決定=9.21名古屋
9月21日(日)愛知・LivesNAGOYAにて開催される『Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.11』(ムエタイスーパーファイト)で、カイト・ルーククロンタン(=福田海斗/IMSA世界フェザー級王者)vsチェップカート・ポーポンサワン(タイ/前PrydeTVフェザー級王者)をはじめとする日タイ対抗戦4試合、国内トップクラスのランカー対決1試合が決定した。
同大会は昼夜入れ替えの2部制となるが、福田とチェップカートは、NIGHT FIGHTメインイベントとして、127ポンド契約3分3R(延長なし)で対戦する。
日本とタイを股に掛けて活躍する福田は、今年4月に後楽園ホールにて『スックワンキントーン』に出場し、大翔と対戦。引退をかけた大翔の気持ちを受け止めて激闘を演じ、判定勝利を収めた。7月には、ポートメッセなごやで行われた『ホーストカップ』にて、ザ・ロックMFC(タイ/MFC)を首相撲で圧倒し、フルマークで判定勝利している。
対するチェップカートは、ここ1年は7戦して6勝1敗の好成績を残している。今年4月にはラジャダムナンスタジアムで行われた『Pryde TVフェザー級タイトルマッチ』で王者ペットナムヌンを判定で下し、自身初のタイトルを獲得した。その後、6月には新鋭マンコンレックのハイキックで散ったものの、未だタイ国内のフェザー級トップ戦線で活躍する一流ファイターである。
両者は過去に2度対戦し、お互い1勝1敗のイーブン。最初の対戦では福田がチェップカートをヒジで切り裂き判定勝ち、2度目の対戦ではチェップカート陣営が「カイトはどこだ!」と並々ならぬリベンジへの執念を燃やし、対戦が実現した経緯がある。3度目となる今回、真の勝者となるのはどちらか。
DAY FIGHTでは、フェザー級3分3R(延長なし)で、コッチャサーン・FELLOWGYM(タイ/元ルンピニースタジアム スーパーバンタム級7位)と一仁(真樹ジムAICHI/第8代J-NETWORKフェザー級王者/第22代MA日本フェザー級王者)が対決。
今年5月ポートメッセなごやで開催された『RISE FireBall NAGOYA』に出場した一仁は、OISHIGYMの強豪・岩永勝亮に敗れたものの、中盤からのミドルキックを多用した追い上げは、一仁のファイトスタイルがムエタイを熟知していることの現れであろう。今回は得意のムエタイルールで、生き生きとした彼自身のスタイルが見られそうだ。
対するコッチャサーンは、過去にNKBやジャパンキックボクシング協会にも参戦しており、第16代NKBフェザー級王者・高橋亮やWMOインターナショナル王者・瀧澤博人とも拳を交えている。“ムエ・ブー”と呼ばれている、常に前に出るファイトスタイルで打ち合いも好む好戦的な選手だ。テクニシャン・一仁との試合はまさに静と動の戦いとなりそうだ。
また、強豪選手を輩出し、全国的にもその名が轟く『LEGENDGYM』の山田哲也会長が、60㎏契約3分3R(延長なし)でラチャシー・ノーナクシン(タイ/ノーナクシンジム東京)と対戦する。
山田会長は40代となった現在でもトレーニングを続けながら、ジムを率いてジュニア王者を何人も生み出してきた。その選手たちを育てる過程で“やはり自分が頑張る、その背中を見せなければ”との思いが強く、今大会のプロモーターである佐藤孝也代表に最後の試合出場を直訴。2017年にタイのリングで試合して以来、8年ぶりのリング復帰が決定した。若手現役選手と変わらぬコンディションを維持している山田会長の引退試合は、多くのファンを魅了するであろう。
その対戦相手に選ばれたラチャシーは、2016年にタイ東北スラナリースタジアム認定ミニフライ級王者の実績を引っさげ来日、その後は日本のリングで試合を続け、過去の対戦相手には藤原あらしや、山田航暉などがいる。現在は32歳とベテランの域に入っており、ラチャシー自身も今回の試合が引退と表明、山田会長とラチャシー共にダブル引退試合の様相だ。
引退試合といえども、エキシビションではなくガチンコの試合だけに、両者ともしっかり仕上げてくるであろう。60㎏契約3分3R(延長なし)の一戦となる。2人の生き様をしっかり見届けたい。
さらに、69kg契約3分3R(延長なし)の試合で、元WMCインターコンチネンタルウエルター級王者の滝口幸成(KONGS)が3年ぶりの復活。現在は自身のジム『KONGS』を主宰し、多くの会員の指導に当たる滝口は、古巣のキング・ムエでも福田海斗や天野颯大らとトレーニングを重ねている。
対するケンサックは、タイ東北部ロイエット県出身の37歳。昨年は6月、8月と地元ロイエットで判定勝ち、先月7月6日には『ホーストカップ』で1R KO勝利を収めた。やはり当時タイ・ムエタイ界のメジャートーナメントとして有名だった「Ford Ranger Tournament」覇者としての実力は折り紙付き。
お互い筋肉質のベテラン対決は、パワー溢れる試合展開が予想される。
スーパーバンタム級3分3R(延長なし)では、国内の同級トップランカー対決が実現。NJKFのタイトルを狙う中島凛太郎(京都野口ジム/NJKFスーパーバンタム級5位)と、KNOCKOUTやNJKF、MAXFCなど様々なリングでメキメキと実力を上げている大岩竜世(KANALOAGYM/WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級6位)が激突する。
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