2025/08/01（金）UP
（最終更新：2025/08/01 18:54）

原口が計量パスして肩回りの筋肉を見せた

　8月2日（土）に東京・大田区総合体育館で開催される『RISE WORLD SERIES 2025 TOKYO』の前日計量が、1日に都内にて行われ、[RISE世界スーパーライト級タイトルマッチ3分5R無制限延長R]に出場する王者・チャド･コリンズ（オーストラリア/Stirkeforce）が64.60kgで計量パス。挑戦者の原口健飛（日本/FASCINATE FIGHT TEAM）は64.75kgで計量パスし、盛り上がった肩と腕の筋肉で王座獲りをアピールした。

【フォト】原口の盛り上がった肩と腕の筋肉！王者チャドの肉体も

　原口は国内最強のRISEエースで、これまで国内外の強豪を撃破してきた。しかし、GLORY王者・ペットパノムルンには、3戦3敗とあと一歩及んでいない。24年7月にはペットパノムルンの持つGLORY王座に挑んだが、敗北。12月にGLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXに出場し、一回戦でミゲール・トリンダーデにKO負けも、今年3月にイ・ソンヒョンから判定勝ちを収めた。

原口はコリンズをリスペクトしていると明かした

　コリンズはWMC世界スーパーライト級王者、WBCムエタイ世界スーパーライト級王者の超強豪。日本では笠原弘希や中野椋太、直樹らに勝利を収めている。23年12月にはペットパノムルン・キャットムーカオを降し、RISE世界スーパーライト級王者となった。前回は24年12月にミゲール・トリンダーデにKO負けを喫した。

　2人の試合は5年前に一度組まれていたが、コロナ禍の影響で流れてしまった幻のカードだ。

　計量を終えた原口は、「自分的にもRISE的にもやっとやし、ついにやし、という感じですね。この5年間は、チャドと一緒にRISEファイターとして対GLORYとかで戦ってきた仲間。だからこそ、めちゃくちゃ熱い試合というか。憎しみもあるカードもいいですが、俺たちはリスペクトし合ってどちらが強いかしかやらないんで。65kgの試合も決まっていますが、俺たちが世界トップ2に相応しい試合をしたいなと思っています」と熱く語った。

コリンズは原口対策を十分にしてきたという

　コリンズは「また日本に戻って来れて嬉しいです。5年前にやりたかった試合がコロナ禍でできなかったんですけど、どちらも成長しています。僕たちの中には友達として強い絆があると思いますが、熱い試合を見せます。僕たちの戦いがメインだと思って興奮しています。明日は何が起こるか分からないけど、強さを見せるために練習してきました」と負けずに熱い胸の内を明かした。

　原口は昨年のミゲール・トリンダーデ戦からスパーリングを取り入れてきたといい（※これまではマススパーしかやらなかった）、「この試合の1か月くらい前から、スパーリングを60から70回くらいやったと思います。その中でも思い切りやったのは50回くらいですね」と万全の準備を整えてきたという。

仲の良い2人だが、リング上では豹変する

　コリンズも「原口はいい選手で、面白い戦い方をします。コーチと夜に20分か25分くらい対策を立てながらの練習をしてきましたので、いい試合ができると思います」と自信をのぞかせた。

　なお、コリンズは今回の原口戦後、今月23日にオーストラリアで試合が予定されている。このことを聞かれるとコリンズは「自分の人生をかけてキックボクシングをやっています。なので参戦することに決めました」と連戦をあえて選んだと明かした。

　これを聞いた原口は「心意気が素晴らしい。凄いとしか言えない。チャドが今回の試合をナメているとかは一切思わないし、一戦一戦、命をかけているのが分かっている。リスペクトしかないですね、カッコいいなと思っています。次の試合に出られないようにするとかはなくて、勝っても負けても出てほしいなと思って応援しています」とコリンズの挑戦を称えた。

　明日のRISE世界スーパーライト級タイトルマッチは、2人の熱い思いも含めて、世界トップクラスのレベルの高い試合が見られることになりそうだ。

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