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【K-1 MAX】貴公子アカピャンvs“南海の怪童”は技術戦必至!“稲妻拳闘士”vsバンナ刺客のスピード競演も=9.7代々木

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2025/09/05(金)UP

ゾーラ・アカピャンvs.ジョナサン・アイウル(C)K-1

 9月7日(日)、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『K-1 WORLD MAX 2025』において、16名参加の[K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦]が行われる。

 昨年優勝のストーヤン・コプリブレンスキーを筆頭に、第5代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者のオウヤン・フェン、カスペル・ムシンスキ、ゾーラ・アカピャンといったレギュラー陣に加え、今大会では世界から新たな強豪選手が揃うこととなった。また、ブラジル代表として木村“フィリップ”ミノルが電撃参戦し、注目を集めている。

 決定した8カードのうち、今回はゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym) vsジョナサン・アイウル(オーストラリア/All Styles Gym)、アルビオン・モリーナ(アルバニア/Gladiators Gym)vsアルフォセヌー・カマラ(セネガル/Emergence)の見所を選手データとともに紹介する。

覚醒した貴公子vs南海の怪童、テクニカルな攻防必至!

 “覚醒した貴公子”アカピャンは、チンギス・アラゾフを育てた名伯楽のアンドレイ・グリディンコーチの指導を受けてテクニックをブラッシュアップしてきた、いわばエリートともいっていいファイターだ。左右に構えをスイッチするスタイルは、多彩な攻撃を生み出している。

 じつはアラゾフの後継者として期待がかかっていたアカピャンは、昨年のMAX -70kg世界最強決定トーナメントでファンを失望させてしまった。開幕戦のタラス・ナチュックから勝利をあげたものの、決勝トーナメント準々決勝ではカスペル・ムシンスキに完封負け。汚名返上のために組まれたダリル・フェルドンク戦では延長判定負けと、爪痕を残せずに輝きを失ってしまった。

 ところが今年7月の璃久戦では、見違えるほどの強さを発揮してKO勝ち。結果的にレベル差があったとはいえ、完全復活と見ていいだろう。

 一方の“南海の怪童”ことアイウルはオーストラリア出身のサモア系ファイターで、ラグビーをやっていたためか、フィジカル能力が高い。22年にはK-1参戦経験のあるクルーズ・ブリッグスに勝利している。ちなみにブリッグスは、19年6月に木村“フィリップ”ミノルと対戦した選手だ。これまでのサモアンファイターと違い蹴りを中心に試合を組み立て、右フックで仕留めるのが得意のKOパターン。今年5月には佐藤嘉洋の日本チームに加わり『武林風』で戦い、勝利している。

 ともにハイレベルなテクニックを持っているため、最後までもつれる戦いに発展しそうだ。

<詳細選手データ>

ゾーラ・アカピャン(C)K-1

ゾーラ・アカピャン

生年月日:1997/11/06 身長:179cm 体重:70kg
出身地:アルメニア 所属ジム:Gridin Gym
構え:スイッチ
趣味:ロシア式サウナ、プール
特技:ジョーク
バックボーン:空手→キックボクシング
格闘技を始めた年齢:空手7歳、10歳にキックボクシングへ転向
格闘技を始めた動機:叔父が連れて行ってくれたのがきっかけ。格闘家の存在も知らなかった
プロデビュー戦:2013年にプロデビュー
獲得タイトル:TatNeft Cup 2019 -70kgトーナメント王者、FEA WGPライト級(-71kg)王者(2019)、Fair Fightウェルター級(-77kg)王者(2021)、MFCライト級(-71kg)王者(2022)
得意技:左フック
記憶に残る試合:プロ初試合
K-1参戦への意気込み:前回はK-1ベルトを獲得できなかったので、今回こそ全力を尽くして奪取したい

ジョナサン・アイウル(C)K-1

ジョナサン・アイウル

生年月日:1994/08/02 身長:176cm 体重:70kg
出身地:オーストラリア・ブリスベン(サモア系) 所属ジム:All Styles Gym
構え:オーソドックス
趣味:ラグビー
バックボーン:ラグビー
ラグビーを始めた動機:オーストラリアではラグビーが非常に人気で、友人たちも皆プレーしていたため、自然に始めた
格闘技を始めた年齢:20歳~
格闘技を始めた動機:子供の頃から格闘技を観るのが好きで、レイ・セフォーやマーク・ハントの試合に影響を受けて「自分もやってみたい」と思った
獲得タイトル:WBC NKTチャンピオン
得意技:右ストレート
記憶に残る試合:2022年のクルーズ・ブリッグスとのムエタイ戦。オーストラリア年間ベストバウトに選ばれた
憧れのファイター:レイ・セフォー、マーク・ハント──どちらも同じサモア系で、世界の舞台で活躍している姿に刺激を受けた
K-1参戦への意気込み:決して諦めない自分のファイトスタイルで、パワー、ハート、そして勝利への執念を見せたい。リングの上ですべてを出し切る

“稲妻拳闘士”モリーナと、バンナからの刺客がスピード競演!

アルビオン・モリーナ(右)vs.アルフォセヌー・カマラ(左)(C)K-1

 モリーナは、ザ・グラディエーターと呼ばれる“稲妻拳闘士”。出身はアルバニアだがドイツのキックボクサーだ。公式では18戦18勝(11KO) 無敗。だが本人の申告では32戦32勝無敗(17KO)となっているため、これはボクシングやアマチュアも含まれている可能性がある。無敗であることは間違いないようだが、これまで戦ってきたレベルがどのくらいなのかが今回のトーナメントで判明することとなる。KOするパンチを持っているため、K-1ルールへの適性は高そうだ。

 一方の“サバットコング”カマラは、K-1レジェンドのジェロム・レ・バンナからの刺客。あのアーネスト・ホーストがバックボーンに持つフランスの打撃格闘技のサバット王者で、双子のアラサンも同じくサバットでチャンピオンになっている。バンナと同じように左フックを得意とし、33勝のうち18KOとパワーもある。加えてスピードもあるため、こちらの方がモリーナよりも“稲妻”のようなスピード感ある戦いが見られそうだ。

 ともにスピードと一発のパンチを持っているため、一瞬で勝負が決まる可能性もある。

<詳細選手データ>

アルビオン・モリーナ(C)K-1

アルビオン・モリーナ

生年月日:2006/06/25 身長:185cm 体重:70kg
出身地:アルバニア 所属ジム:Gladiators Gym
構え:オーソドックス
キャッチコピー:ザ・グラディエーター/The Gladiator
趣味:バスケットボール
特技:早食い、どんなスポーツも得意
格闘技を始めた年齢:5歳
格闘技を始めた動機:いとこが練習しているのを見て、自分も世界に自分の存在を示し最強のファイターになるため
戦績:32戦32勝無敗(17KO)
獲得タイトル:ヨーロッパキックボクシングチャンピオン
得意技:左キック
記憶に残る試合:2025年5月2日のヨーロッパ選手権決勝
憧れのファイターとその理由:自分自身──なぜなら、自分こそが証明したい存在だから
K-1参戦への意気込み:努力は才能に勝るということを証明し、K-1を乗っ取る覚悟で挑む

アルフォセヌー・カマラ(C)K-1

アルフォセヌー・カマラ

生年月日:1999/11/21 身長:174cm 体重:70.0kg
出身地:セネガル・ダカール 所属ジム:Emergence
構え:オーソドックス
キャッチコピー:KONG
趣味:サッカー、水泳
特技:料理
バックボーン:サバット(フランス式キックボクシング)
獲得タイトル:サバット フランス王者7回、サバット ヨーロッパ王者1回、サバット 世界王者1回、CDGベルト獲得
格闘技を始めた年齢:9歳~
格闘技を始めた動機:きっかけは偶然だったが、ジムに通って以降、この道一筋
プロデビュー戦について: 2022年10月23日 Viking Fight
戦績:38戦33勝5敗(18KO)
得意技:左フック
記憶に残る試合:フランス王座決定戦の決勝。相手は2メートルの大男で、再戦でも苦戦を強いられたが再び勝利した
憧れのファイター: マイク・タイソン──ボクシング界での功績が偉大で、自分のボクシングスタイルにも影響を与えてくれた
K-1参戦への意気込み: 世界に自分の才能を見せつけたい。Jerome Le Bannerのように、伝説の道を歩みたい

【K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦対戦カード】
オウヤン・フェンvs.カスペル・ムシンスキ
ストーヤン・コプリヴレンスキーvs.デニス・タプ
ゾーラ・アカピャンvs.ジョナサン・アイウル
アビラル・ヒマラヤン・チーターvs.アイメリック・ラジジ
アルビオン・モリーナvs.アルフォセヌー・カマラ
ジョナス・サルシチャvs.サリムカーン・イブラギモフ
ダリル・フェルドンクvs.ヌルティレク・ザリンベコフ
木村“フィリップ”ミノルvs.メイソン・ストロッドマン
※勝ち上がった8選手が、11月15日(土)に東京・国立代々木競技場第一体育館大会のワンデートーナメントで世界一の座を争う。

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