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【K-1 MAX】ストーヤンvs“ハンバーガーキング”因縁勃発!オウヤンvsムシンスキの“優勝候補”対決も=9.7代々木

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2025/09/02(火)UP

ストーヤン・コプリヴレンスキーvs.デニス・タプ(C)K-1

 9月7日(日)、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『K-1 WORLD MAX 2025』において、16名参加の[K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦]が行われる。

 昨年優勝のストーヤン・コプリブレンスキーを筆頭に、第5代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者のオウヤン・フェン、カスペル・ムシンスキ、ゾーラ・アカピャンといったレギュラー陣に加え、今大会では世界から新たな強豪選手が揃うこととなった。また、ブラジル代表として木村“フィリップ”ミノルが電撃参戦し、注目を集めている。

 決定した8カードのうち、今回はストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike’s Gym) vsデニス・タプ(ブルガリア/Mike’s Gym)、オウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)vsカスペル・ムシンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)の見所を選手データとともに紹介する。

昨年優勝ストーヤン、“ハンバーガーキング”との因縁勃発!

ストーヤン・コプリヴレンスキー(C)K-1

 ストーヤンは、昨年のK-1 WORLD MAXで優勝した後、10月に小田尋久と対戦もダウンの奪い合いの激闘となり、あわやというシーンが飛び出した(ストーヤンの延長判定勝ち)。そして12月の和島大海戦では再びダウンを喫しての判定負けとなり、牙城が崩れ落ちてしまった。だが地元ブルガリアで今年5月にアブドゥライエ・ディアロから判定勝ち、7月はクビライ・タルハンを飛びヒザ蹴りでKOし勢いを取り戻しての今回となる。

 タプは、グレコローマンレスリングをバックボーンに持つパワー系の選手で、15歳からムエタイを始めるとモルドバやイタリアのタイトルを総ナメにしている。計量時にハンバーガーを持参して食べたことから、“ハンバーガーキング”と呼ばれている。

デニス・タプ(C)K-1

 実は、この2人には因縁がある。3年半前にストーヤンの弟マルティンがタプと対戦し、判定負けを喫している。この試合でタプはモルドバのスター選手の地位を不動のものとして、今年初めにはストーヤンとの対戦が組まれたこともある。実現はしなかったが、“ハンバーガーキング”との試合は注目を集めている。

 王者の復権か、ハンバーガーの野望か。どちらが勝つのか楽しみは尽きない。

<詳細選手データ>

ストーヤン・コプリヴレンスキー

生年月日:1994/06/21 身長:180cm 体重:70.0kg
出身地:ブルガリア・ブルガス 所属ジム:Mikes Gym
構え:オーソドックス
格闘技を始めた年齢:15歳~
格闘技を始めた動機:子供の頃はよく路上でケンカしていて自分の身を守るため
プロデビュー戦:2014年12月10日 プロファイト・ブルガリア
獲得タイトル:K-1 WORLD MAX 2024王者、Max Fight 2022王者、Gloryコンテンダーカップ2017王者、ムエタイ世界アマ王者、ムエタイ欧州アマ王者
得意技:ハイキック、ヒザ蹴り(頭部)
記憶に残る試合:昨年のブアカーオとの試合、K-1 WORLD MAX決勝でのヴィクトル・アキモフに勝利した試合
憧れのファイター:ブアカーオ、魔裟斗、バダ・ハリ、グーカン・サキ──いずれも偉大なファイターたちだから
K-1参戦への意気込み:キックボクシングに全てを捧げており、努力こそがすべて。より強くなり、全員を倒すことが目標

デニス・タプ

生年月日:1999/07/03 身長:175cm 体重:70kg
出身地:モルドバ・キシナウ 所属ジム: MSGYM_FIGHTCLUB
構え:オーソドックス
キャッチコピー: Nicolaevici
趣味:釣り、サッカー、読書
特技:視線で相手を倒すような鋭さを持ちつつ、冷静で規律正しく次世代を鼓舞する姿勢
バックボーン:グレコローマンレスリング
格闘技を始めた年齢:11歳
格闘技を始めた動機:自分をより強く、規律ある人間にしたいと思ったから。また、母親に努力で夢を叶えられると示したかった
獲得タイトル:モルドバ共和国グレコローマンレスリング選手権に出場(2013–2014)、K-1 モルドバ共和国王者(2017)、ムエタイ モルドバ共和国王者(2017)、ユーロアジア ヴォエヴォド選手権 優勝(2018)、WTK 世界K-1王者(イタリア/2018)、WTK 世界ムエタイK-1王者(イタリア/2019)、XFC 世界K-1-MMA王者(イタリア/2020)、XFC 世界K-1王者(イタリア/2021)、MaxFight グランプリ王者(2022)、FEA チャンピオンシップ グランプリ準決勝進出(2025)
キックのプロデビュー戦: 2018年 Mixt Combat Romania
キックボクシング戦績: 19戦16勝3敗(7KO)
得意技: 左ハイキック
記憶に残る試合: 2022年4月1日、FEAグランプリ決勝で2ラウンドKO勝利。努力の成果が一瞬で実を結んだ試合
憧れのファイターとその理由:セルゲイ・モラリ。技術的で切れがあり、常に一歩先を行くアスリート。コーチとしても選手を限界の先へと導いてくれる
K-1参戦への意気込み:このK-1デビューは夢の結晶。すべての犠牲と情熱の結果をリングで証明する。すべての打撃に自分のストーリーを込めて戦う

新皇帝vsラストマン、優勝候補いきなり激突!

オウヤン・フェン vs.カスペル・ムシンスキ(C)K-1

 オウヤンは、武林風-70kg級世界王者で、中国70kg最強の呼び声が高い強豪ファイター。23年12月にK-1初参戦し、和島大海の持つK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、2R KO勝利を収めて第5代同級王者となった。昨年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場。今回は、その悔しさを晴らすためにも頂点を狙う。

 ムシンスキは、K-1出場を待ち望んでいた“執念のラストマン”と呼ばれるポーランドの強豪で、24年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦へ初出場すると優勝候補のストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い勝利。準々決勝はゾーラ・アカピャンから勝利するも、準決勝は怪我で欠場に。仕切り直しの再チャレンジとなる。

オウヤン・フェン(C)K-1

 この階級のK-1王者オウヤンが、今回のトーナメントを制覇すれば2冠となり、自他ともに認めるトップオブトップの座をものにすることができる。昨年は怪我で頓挫する結末に終わっただけに、今回へかける気持ちは強いはずだ。これまでK-1では和島大海、パスカル・シュロス、ダリル・フェルドンクに勝利して無敗の戦績が光る。

 そこにストップをかけるのがムシンスキだ。彼の最大の武器はタフな肉体と気持ちの強さ。常に前へ出て戦うスタイルは、難攻不落。K-1ではストーヤン・コプリヴレンスキー、ゾーラ・アカピャン、バレンティン・マヴロディン、チェン・ヨンホイに勝利し、こちらも無敗だ。

カスペル・ムシンスキ(C)K-1

 オウヤンもタフだが、それ以上に心が折れないのがムシンスキ。今年5月のK-1横浜大会ではオウヤンに対戦をアピールし、話題になったばかりだ。底を見せていない2人の試合は、間違いなく激闘に発展することが予想されている。

 究極の潰し合いは、どちらが決勝トーナメントの切符を手にするのだろうか。

<詳細選手データ>

オウヤン・フェン
生年月日:1997/10/10 身長:182cm 体重:70kg 
出身地:中国 安徽省滁州市全椒県 所属ジム:天津阿福(国际)搏击俱乐部
構え:オーソドックス
趣味(格闘技以外):釣り、ビリヤード
特技(格闘技以外):料理
バックボーン:散打、ビリヤード
格闘技(キックボクシング)を始めた年齢:21歳~
格闘技を始めた動機:この競技が好きで、世界チャンピオンになることを目指している
獲得タイトル:WLF 70kg世界チャンピオン(2023年7月)、第5代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者(2023年12月)、WLF MAX世界チャンピオン(2025年1月)
得意技:ローキック、ハイキック、左フック
記憶に残る試合:2023年12月9日に和島大海戦で逆転勝利を収めた
憧れのファイター:ジョルジオ・ペトロシアン、スーパーボン・バンチャメーク、マラット・グレゴリアン。いずれも世界を代表するファイター
K-1参戦への意気込み:昨年、怪我のためにK-1 WORLD MAXを欠場してしまったことが今でも悔しい。今年こそはその悔しさを晴らし、リングの上で自分の全力を発揮したい。どんな強豪が相手でも、私は勝ちに行く。私の目標はチャンピオンになること。その道を誰にも邪魔はさせない。必ず頂点に立ってみせます!
協力:CFP 岩熊宏幸

カスペル・ムシンスキ

生年月日:1997/10/11 身長:178cm 体重:70kg
出身地:ポーランド・ポルコヴィツェ 所属ジム:Armia Polkowice
構え:オーソドックス
趣味(格闘技以外):食べること、スポーツ
特技(格闘技以外):妻のために料理を作ること
格闘技(キックボクシング)を始めた年齢:8歳
格闘技を始めた動機:兄が最初のトレーニングに連れて行ってくれ、それ以来続けています。自分が住んでいた場所にはサッカーとキックボクシングしかなく、チームスポーツには向いていなかったので、キックボクシングを選びました
プロデビュー:2014年10月18日(地方大会)
獲得タイトル:Iron Fighter チャンピオン、MFC 世界王者
得意技:左フック
記憶に残る試合:2024年3月20日 K-1 WORLD MAX大会での試合。試合の3週間前に4人トーナメントで優勝し、その勢いでストーヤン・コプリブレンスキーとの接戦を制した
憧れのファイター:グーカン・サキ。スタイルがとても好きだから
K-1参戦への意気込み:K-1チャンピオンになるためにここに来ました。自分独自のファイトスタイルと連勝の実績が、この舞台に立つ資格を証明していると信じています。日本はキックボクシングの中心地であり、これ以上ない場所で自分の存在を示します

【K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦対戦カード】
オウヤン・フェンvs.カスペル・ムシンスキ
ストーヤン・コプリヴレンスキーvs.デニス・タプ
ゾーラ・アカピャンvs.ジョナサン・アイウル
アビラル・ヒマラヤン・チーターvs.アイメリック・ラジジ
アルビオン・モリーナvs.アルフォセヌー・カマラ
ジョナス・サルシチャvs.サリムカーン・イブラギモフ
ダリル・フェルドンクvs.ヌルティレク・ザリンベコフ
木村“フィリップ”ミノルvs.メイソン・ストロッドマン
※勝ち上がった8選手が、11月15日(土)に東京・国立代々木競技場第一体育館大会のワンデートーナメントで世界一の座を争う。

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