2025/12/19（金）UP
（最終更新：2025/12/19 15:25）

IBFムエタイ世界戦に臨む吉田凜汰朗

　2026年2月8日（日）東京・後楽園ホールで開催される『NJKF×CHALLENGER 12』の記者会見が行われ、第一弾対戦カードが発表された。

　IBFムエタイ世界スーパーライト級王座決定戦で、NJKFスーパーライト級王者・吉田凜汰朗（VERTEX）とパイデン・ペーサイシ（タイ）が激突。吉田は11月のロードtoムエタイスーパーライト級トーナメント決勝戦で切詰大貴に勝利し、今回いきなり世界タイトル挑戦に臨むこととなった。

　会見に出席した吉田は「世界戦をやるにあたって報告があります。世界戦に向けて自分に対する示しと覚悟を付けるために、現在所持しているNJKFのベルトをこの場で返上させていただきたいと思います。2年前にこのベルトを獲って、このベルトと共に戦ってきて、先日トーナメントを制覇しました。次に世界戦が決まったので、必ず世界を獲るとずっと言ってきて、ついに実現したので世界を獲るという自分の示しとして返上させていただきます。チームと仲間と自分の全員で世界を勝ち取りに行きます」と、NJKF王座を返上して世界戦に臨む意思を熱く語った。

　今回対戦するパイデンは、パイダン・ルッカオポーロントンのリングネームでONE FFに参戦し、ジャオスアヤイと対戦した経験のある元IBFムエタイ世界ライト級王者。

　吉田は「パイデンの映像を見たんですが、がっつりムエタイという選手で、タイ人との対戦で一番重要なことはムエタイのリズムにとられないことが重要なので、自分のリズムとペースを絶対にブラさずに、3分5Rはタイ人選手が得意ですが絶対に自分がKOしたいと思います。KO出来るか出来ないかが自分の課題だと皆さんに言われて分かっているので、この世界戦で見せたいと思います」とKOを予告した。

　IBFムエタイ世界王座獲得後の目標を聞かれると「ここで終わりじゃないですし、NJKFではもう一個WBCムエタイもやっているので、IBFを獲ってWBCも獲りに行きます。自分は世界一になりたいと思っているので、まずはIBFを獲ることしか考えてないですが、スタート地点に立つためにも獲りたいと思います」と、WBCムエタイ世界王座も狙っていきたいとした。

高橋幸光（左）と佐藤界聖（右）

　そして、今大会でロードtoムエタイトーナメント決勝戦として、高橋幸光（飯伏プロレス研究所）と聖域統一スーパーウェルター級王者・佐藤界聖（PCK連闘会）が対戦。高橋は11月のトーナメント準決勝で井原浩之に判定勝ち、佐藤は亜維二から2R TKO勝ちして決勝戦に進出となった。

　プロレスラーとしても活躍し、12月9日にプロレス団体『P.P.P. TOKYO』で第2代Emperor of Party王者になったばかりの高橋は「僕のもともとのスタイルはムエタイなのです。前回の試合はしょっぱいと言われたのですが、相手ありきのこと。俺は倒しに行こうとしたけれど、相手が逃げて蹴ってばかりしていた。でも、今回の相手は倒しに来る勢いのある若い子なので、すごく噛み合ういいタイトルマッチができると思います」と試合が待ち遠しい様子。

　来年1月18日には『P.P.P. TOKYO』で元キックボクサーの前口太尊を挑戦者に迎えての初防衛戦も決まっており、「その防衛戦をしっかりクリアして、その後にムエタイのベルトを獲ったら、多分現役でプロレスとムエタイのベルトを同時に持った人は今までいないと思います。俺はその快挙をまず成し遂げようと思います。そして、2.8プロレスラーがけっこう来ます。勝った後にバトルロイヤルがリングの上で始まるかもしれない。それも楽しみにしていてください」と日本人初？の快挙に向けて力強く意気込んだ。