天心vsエストラーダ「バッティングではなくダウンでは!?」同時に入った左ボディが話題
4月11日(土)開催の[WBC世界バンタム級挑戦者決定戦]で、那須川天心(27=帝拳)がフアンフランシスコ・エストラーダ(35=メキシコ)に9回終了時にTKO勝利。決定打は何度も顔を歪めさせた天心の左ボディだ。試合が止められる2ラウンド前から脇腹に痛みを訴えていたという。ネットでは6Rのバッティングが実は左ボディでのダウンだったのではと話題となっている。
【連続写真】カメラがとらえた「ドンピシャ」バッティングの瞬間!ボディが効いたように倒れていくシーンも
試合後、プロモーターのフアン・エルナンデス氏は会見でエストラーダは試合が止められる2ラウンド前から脇腹に痛みを訴えていたといい「那須川選手のパンチを浴びて、骨折なんじゃないかぐらいの痛みがあった。呼吸をするたびに痛みを伴っていた」と深刻な状況を明かした。元々コンディションに問題があったわけではなく、試合中の天心のボディ打ちが原因だという。
止められる2ラウンド前ということは7Rか。もし6Rのバッティングでボディも効いていたとすれば、6Rが終了し7Rに向かう前のインターバル中で陣営に痛みを訴えていたのかもしれない。
実際、筆者がカメラで撮影していて、確かにバッティングの瞬間は捉えたが、ほぼ同時(0.数秒遅れで)天心の左ボディが入っている(連続写真参照)。その後、ダウン。仰向けにお腹を縮めるように両膝まで上げている。これは一般的にボディが効いた時の倒れ方だ。しかしバッティングもあり、エストラーダは倒れて数秒後に額を押さえた。どちらも効いた可能性もある。レフェリーはバッティングと判断した。
スロー映像を見るとエストラーダが右ストレートを放ちながら頭も前へ。天心はカウンターで左ボディを放つもバッティングしながら左ボディをヒットさせた。パンチで伸び切った腹に左ボディ。これはかなり効くパターンだ。
悶絶するように倒れたエストラーダ。ガッツポーズする天心。しかしこれは幻のダウンとなった。その後もボディを攻め続けた天心。度々苦悶の表情のエストラーダ。そしてついに9R終了時に棄権した。
棄権の決断はエストラーダ本人から出たものだった。試合後会見でエルナンデス氏は「まずエストラーダがやめようと決断し、それをトレーナーに説明した。そのトレーナーがコミッションドクターに相談し、意見を聞いた上で、チームとしてやめようと決めた」と、選手本人の意思が先にあったことを強調した。
病院に向かった理由について「脇腹が折れている可能性がある」とし、試合中にあったバッティングについては「頭突きもネガティブな状況を作ったかもしれないが、主な理由はあくまで脇腹の痛み」と説明。数日、日本に滞在し観光も予定しているというが、エストラーダの無事を祈りたい。
(吉倉拓児)
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