看護師が泥酔男を制圧!実は柔術マスター「全ての病院に柔術クラスを」=海外
オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベンの病院で、看護師が酔った患者から突然の暴行を受け、柔術の技で取り押さえる一部始終を捉えた映像が公開され、注目を集めている。
オーストラリア陸軍の登録看護師でもあるダニエル・ネルソン氏は、24年10月にブリスベン市内の病院の救急部門入口で、患者から襲われそうになり、とっさに身を守る行動に出た。
公開された防犯カメラの映像には、病院から出て行くように見せかけた患者が、突然振り返ってネルソン氏に物を投げつけようとする様子が写っている。ネルソン氏はこれを防ぎ、続けて顔面を殴ろうとする患者の攻撃も阻止。相手を首投げで床に倒し、そこからニー・オン・ザ・ベリーで相手をフロアに固定すると、すぐに背後に回り、羽交い締めの体勢で相手を制圧。応援を呼びながら取り押さえた。その後に、病院の警備員が駆けつけ、事態は収拾したという。
約2年前の出来事だが、当事者のネルソン氏が裁判などの法的手続きが完全に終了した後に、この事件映像を自身のSNSに投稿。「これは多くの人が目にすることのない医療現場の一面だ」とコメント。患者は暴言を吐き、床に唾を吐くなど攻撃的な態度を取っており、退去するよう求めて外へ案内した際に襲われたと説明した。患者は酩酊状態にあったという。
10年以上ブラジリアン柔術の訓練を積んできたネルソン氏は、その経験のおかげで素早く対応できたとしながらも、「もし体格の小さい看護師や新人、学生が狙われていたら」と、医療従事者が直面する危険性に警鐘を鳴らした。「医療従事者への暴行は『仕事の一部』では済まされない」と訴えている。なお、加害者となった男は暴行罪を認め、450豪ドル(約5万円)の罰金が科されたという。
同州の医療従事者労働組合が今年実施した調査では、回答した医療従事者1200人以上のうち69%が職場での暴行を経験または目撃したと回答。70%が警備員の不足を指摘していることから、これは深刻な問題だ。ネルソン氏がこの動画を2年経って、公開したのは単なる自己満足のものでは決してなく、実際の医療現場で起きた深刻な問題を一人でも多くの人々に知ってもらい、改善を訴えたかったためだろう。
この映像は現地メディアでも報道され、ネット上で拡散されているが、「深刻な問題だ」「全ての病院に柔術クラスを作るべきだ」などの声が上がっている。
クイーンズランド看護助産師組合(QNMU)は、職場での暴力防止策の強化を州政府に求める改正法案を今年6月に提出。さらに、同州の保健相の報道官は、医療現場の安全確保が政府の優先課題であると強調している。
▶︎次ページは【フォト&動画】看護師が泥酔男を柔術技で制圧!
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