井上尚弥「俺の記録、抜いちゃったね」日本人世界戦“最速KO”は石井武志の65秒に

日本人世界戦”最速KO”記録となった石井
9月2日、神奈川・横浜BUNTAIで行われたWBA世界ミニマム級王座決定戦で、石井武志(大橋)が元世界王者ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)を1R1分05秒でKO。井上尚弥が持っていた記録を5秒更新し、日本人による世界戦最速KOを樹立した。リングサイドで見届けた井上本人も、試合後に新記録へ反応した。
石井は開始直後から一気に距離を詰め、強烈な左ボディから右フックを一閃。メンデスはヒザから崩れ落ち、うなだれたまま立ち上がれずに10カウントを聞いた。衝撃の65秒KOで、石井が大橋ジム6人目の世界王者となった。
これまでの記録は、井上が2018年10月に横浜アリーナで、元WBA世界バンタム級スーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を倒した1R1分10秒。左ジャブから右ストレートを打ち抜き、わずか70秒で沈めた一戦だった。
■井上本人から新記録を知らされる

インタビューに答える石井
試合後の会見で石井は、記録更新について「まったく分かっていませんでした」と告白。リングを降りて井上へあいさつすると、「俺の記録、抜いちゃったね」と声をかけられ、「そこで知りました。すごくうれしかったです」と笑顔を見せた。
作戦は、12Rを戦い抜く覚悟で、スタミナを考えず初回から接近戦を仕掛けることだった。石井は「男として絶対に行くぞという覚悟を決めてリングに上がったので、ビビる気持ちは一切ありませんでした」と振り返った。
新王者は「次に誰と戦うかは全然分かりませんが、もうすぐに練習を再開しようと思っています」と早くも次戦を見据えた。井上が打ち立てた記録を塗り替えた65秒KO。石井は戦績を12勝(9KO)1敗とし、一夜にして世界へその名を刻んだ。
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