【BOUT】飛びヒザ一閃、出口が沙斗流にKO勝利

2016/06/19（日）UP
（最終更新：2016/07/06 15:11）

BOUT実行委員会
「ノースエリア格闘技イベントBOUT 23」
2016年6月19日（日）北海道・コンカリーニョ

北の大地で大熱闘！『BOUT-23』は全6試合でKOもしくはダウンありという激闘が繰り広げられた。

▼メインイベント　RISEランキング戦　バンタム級　3分3R延長1R
○出口智也（忠和會/Northen Supernova 2015優勝）
KO　1R 2分05秒
●沙斗流（ラビットカラテ/RISEバンタム級7位）

　メインイベントには昨年12月、北海道で初めて行なわれたワンデートーナメント『Northen Supernova 2015』で優勝を遂げた出口が登場し、RISEバンタム級7位の沙斗流(ラビットカラテ)と対戦した。

　沙斗流は今年3月に行なわれた『BOUT-22』で『Northen Supernova2015』ベスト4の山川賢誠と引き分けた実績を持つが、回転の速い連打で序盤から強いプレスをかけていく。

　沙斗流がバックスピンキックを見せて超満員の観客をどよめかせても、出口は全く動じない。逆にパンチとローの連打からの右フックで先制のダウンを奪うと、さらに右でグラつかせて、最後は飛びヒザ蹴りで1R2分5秒、キャンパスに這わせた。

「初めにローが結構効いていたせいで、パンチも当たるかなと思っていました。最初のダウンでかなりの手応えがありましたね」（出口）
　
　この勝利でRISEのランキング入りは確実。抱負を尋ねると、出口は「いまRISEのバンタム級は層が厚いですからね。行けるところまで行きたい。やれるところまでやってみたい」と答えた。釧路在住のキックボクサーはRISEバンタム級戦線を賑わすことが出来るか。

---

▼RISE公式戦　バンタム級　3分3R長1R
○山川賢誠（札幌道場）
KO　延長1R 2分39秒
●津田鉄平（新宿レフティー/RISEバンタム級6位）

　セミファイナルに登場した山川はRISEバンタム6位の津田と激突した。1Rから得意の左ミドルを軸に山川は試合を優位に進めていく。2Rになっても、山川の勢いは止まらない。完全に山川ペースになりかけたと思った刹那、津田は右ストレートで逆に先制のダウンを奪う。

それでも、山川は勝負を諦めない。観客席から沸き起こった「賢誠コール」を背に、カウンターのヒザ蹴りやバックハンドで津田を窮地に追い込む。

　結局、ジャッジは3者とも28－28で勝負は延長戦へ。疲れの見える津田に対して山川は右フックでダウンを奪い返す。最後は右フックからの連打で津田がグラついたところでレフェリーが試合を止めた。2分39秒、山川の逆転TKO勝ちだ。

「やりにくさは感じなかったので、ダウンを奪われても焦りは全くなかった。1Rもとっていると思ったので、3Rもとれば延長戦になると予想していました。足（ロー）を嫌がっているのが分かったので、攻撃は全部入りましたね」（山川）

　出口同様、現役ランカーを撃破したことで山川のランキング入りも確実になった。

●編集部おススメ記事
・パッカシットがTETSUROを流血葬
・北海道初の賞金100万円争奪トーナメントは釧路の出口が制す

●次ページは初回KO決着となった「畑中vs田中」「大地vs原」の試合の模様

• 1
• 2

• ≪ 前のページへ
• 次のページへ ≫