【BOUT】パッカシットがTETSUROを流血葬
BOUT実行委員会
「ノースエリア格闘技イベントBOUT 22」
2016年3月6日(日)北海道・コンカリーニョ
▼第6試合 メインイベント ムエタイルール 67kg契約 3分5R
○パッカシット・ウィラサクレック(タイ/WSRフェアテックス札幌)
TKO 3R 2分43秒 ※レフェリーストップ
●TETSURO(Grabs)
300名(超満員札止め)という大入りの中で行われた『BOUT-22』は大盛況のうちに幕を閉じた。ムエタイの醍醐味を北海道のファンにまざまざと味わわせたのは、メインイベントで組まれたパッカシット・ウィラサクレックvsTETSUROの67kg級3分5Rだ。
BOUTシリーズでは初めて北海道在住の選手同士によるメインイベントだったが、ウィラサクレック札幌の番人パッカシットは1R開始早々、重厚なローキックで観衆をどよめかせたと思えば、狙いすました右ヒジ打ちでTETSUROの左目上をザックリと切り裂いた。
長いドクターチェックのあと試合は再開したが、パッカシットの勢いは止まらない。昨年6月のBOUTで札幌出身の長谷川豊を沈めた時と同じように、ローを連打して窮地のTETSUROを追い込む。どう見ても、1Rはパッカシットのラウンドだった。
2R開始するや、TETSUROは起死回生の右ストレートを一閃。この一撃でパッカシットは尻餅をついたが、レフェリーはスリップダウンと判断した。それからは再びパッカシットのペース。ウィラサクレックジム札幌の応援団の声援を背にローに加え、ヒジやカウンターのヒザ蹴りを乱れ打ち。そうした中、右ヒジで再びTETSUROの顔面を大きく切り裂いた。
ドクターに止められる雰囲気もあったが、試合は再開される。すると攻め疲れしたのか、パッカシットの手数が目立って減っていったのをTETSUROのセコンドに就いたGrabs代表のTOMONORIは見逃さなかった。
3Rになると、「勝負だ。下がるな」「自信を持って打ち合え」とゲキを飛ばす。するとTETSUROは右ボディストレートで攻め込む。顔面にストレートを決め、タイ人を後退させる場面も。しかし、あと一発が足りない。
体力を回復したパッカシットはヒジで応戦すると、カウンターのヒザ蹴りをボディに連打して再び試合の流れを奪い返す。最後は血だらけのTETSUROが防戦一方になったところでレフェリーが試合を止めた。3R2分43秒、パッカシットのTKO勝ちだ。
すっかりと札幌の地に馴染んだ感のあるパッカシットはマイクを握るや、流暢な日本語で叫んだ。「ムエタイ、ナンバーワン!」
対照的に止血するため頭にタオルを巻いたTETSUROは、控室に戻ると悔しいと切り出した。
「ローが効きました。ヒジは衝撃というより、そのあと温かい血がドクドクと流れてきたのがわかったので、ああこれが例のやつ(ヒジによるカット)なのかと思いました。パンチで先手をとれたから良かったけれど、向こうの方が上手でしたね。もっと修行しないと」とコメントした。
BOUTの次戦は6月19日、ところも同じ琴似コンカリーニョで行われる。
▼第5試合 RISE公式戦 バンタム級 3分3R延長1R
△沙斗流(さとる/ラビカラ/RISEバンタム級8位)
延長R ドロー 判定1-1
△山川賢誠(札幌道場)
セミファイナルには昨年12月に札幌で行われた『カリアPresents Northen Supernova2015』(-57kgトーナメント)でベスト4まで進出した札幌道場の山川賢誠が登場し、RISEバンタム級7位・沙斗流(さとる)と激突した。
前回のトーナメントでは切れのいい動きを見せていた山川だったが、今回は55kg級リミットの減量に苦しんだのか、動きはいまひとつ。休むことなく動き回りながらダイナミックな攻撃を繰り出す沙斗流に苦戦を強いられた。
結局、本戦は三者とも29-29で延長戦へ。スピーディーな連打で勝負を仕掛けてきた沙斗流に対して、山川は左ミドルキックやカウンターのヒザ蹴りで応戦する。一進一退のシーソーゲームは延長戦でも決着がつかず、1-1の痛み分けに終わった。
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