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【ONE】日本人女王誕生ならず、アンジェラがMeiの猛追振り切りV3達成

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2018/05/18(金)UP

強烈な左ミドルを何度も叩き込んだサムエー(左)

▼セミファイナル ONE Super Seriesムエタイ 初代フライ級王座決定戦 72.5kg 3分5R
○サムエー・ガイヤーンハーダオ(34=タイ/元ルンピニースタジアム認定スーパー・バンタム級&スーパー・フライ級王者)
KO 4R 2分47秒
●セルジオ・ヴィールセン(30=スリナム/元IT’S SHOWTIME 61kg MAX世界王者)
※サムエーが初代王座に就く。

 ONEが今年4月から新たにスタートした立ち技シリーズ戦「ONE Super Series」で、ムエタイのフライ級王座を新設。今大会では初代王座決定戦が行われた。

 サムエーは“左ミドルの達人”として知られ、ムエタイ二大殿堂のひとつ、ルンピニースタジアムで2階級を制覇。365勝46敗9分という驚異的な戦績を持つレジェンドだ。対するヴィールセンもムエタイ出身で、かつてヨーロッパ最大のキックボクシング団体であったIT’S SHOWTIMEでベルトを巻いた実績を誇る。

 手にはボクシンググローブではなく、オープンフィンガーグローブを着用。さらにロープのリングではなく、MMAと同じケージ(金網状のリング)の中での試合となった。

 1R、ヴィールセンが右インローと右ミドルを積極的に飛ばし、サムエーは様子をうかがいながらの左ミドル。試合が進むにつれて、徐々にサムエーが蹴りをキャッチしたり、クリンチから相手をこかしたりなどのテクニックを見せ始める。

 2R、サムエーはヴィールセンの右ミドルをキャッチし、直後に左ミドルの高速二連打。ヴィールセンの蹴りをバックステップやスウェーでかわす度に、サムエーが左ミドルをヒットさせる。

 3R、右ストレートで飛び込むヴィールセンに対し、エルボーで迎え撃つサムエー。さらにヴィールセンの右ハイをスウェーでかわしたサムエーは、直後に右フックからの左ハイも叩き込む。

 4R、左ミドルの数を増してヴィールセンの右腕を潰しにかかるサムエー。すると、ヴィールセンの左ストレートに、サムエーが左エルボーを合わせてダウンを奪う。

 ヴィールセンは立ち上がるが、組み際に再び左エルボーを被弾し、たまらず背を向けてしまう。ここを逃さず、サムエーが左エルボーと右エルボーの連打で追撃。

 これでダウンしたヴィールセンは完全に心が折れた様子で、座り込んだまま立ち上がることができず。サムエーがレジェンドに相応しい、随所にテクニックを見せる戦いぶりでKO勝ちし、初代王座の栄冠に輝いた。 


▼ONE Super Series キックボクシングルール 72.5kg 3分3R
○ヨードセングライ・IWEフェアテックス(32=タイ/元ルンピニースタジアム認定フライ級&ウェルター級王者)
判定3-0
●クリス・ナギンビ(34=コンゴ/元IT’S SHOWTIME 70kg MAX世界王者)

▼ライト級 5分3R
○エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン/元ONEライト級王者)
判定3-0
●ハルン・アトランゲリエフ(ロシア)

▼ライト級 5分3R
○アミール・カーン(シンガポール)
TKO 2R 3分39秒
●リー・ソンジョン(韓国)

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