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【ONE】日本人女王誕生ならず、アンジェラがMeiの猛追振り切りV3達成

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2018/05/18(金)UP

日本トップの実力者Mei(右)が無敗の女王アンジェラ(左)に挑んだ

ONE Championship
「ONE:UNSTOPPABLE DREAMS」
2018年5月18日(金・現地時間)シンガポール・インドア・スタジアム
Photo by ONE Championship

▼メインイベント 女子アトム級タイトルマッチ 5分5R
○アンジェラ・リー(21=シンガポール/ONE女子アトム級王者)
判定3-0
●V.V Mei(ヴィーヴィー・メイ/35=RIKI GYM、和術慧舟會GODS、Hybrid Fighter/元DEEP JEWELSアトム級王者/挑戦者)
※アンジェラが3度目の防衛に成功。

 Mei(本名は山口芽生)は2007年3月にプロデビューし、『VALKYRIE(ヴァルキリー)』と『DEEP JEWELS』でベルトを巻いたベテラン。2016年5月からはアジア最大の『ONE Championship』(通称ONE)にも参戦し、初代女子アトム級王座決定戦を争うなど、現在も日本の女子MMA(総合格闘技)を代表するトップ選手として活躍している。戦績は17勝10敗1分。

 そのMeiを破り、19歳でONE初代女子アトム級王者に輝いたのがアンジェラだ。アンジェラは2015年5月のプロデビューから8戦全勝中で、同王座は2度の防衛に成功。ONEで絶大な人気を誇るトップスター選手となった。当初は昨年11月にMeiの挑戦を受ける予定であったが、交通事故で負傷したため、防衛戦は今大会に延期されることとなった。

 試合前、家族から声をかけられたアンジェラは感極まりながらの入場。それをベテランらしく落ち着き払った様子でMeiが見つめる。対照的な表情で両者は試合に臨んだ。

 1R、序盤に組みついたアンジェラが、Meiをケージに押し込みながらヒザ蹴りとエルボーをヒットさせてペースを掴む。いったん離れると、Meiは右フックや右ストレートで顔面を狙うが、アンジェラにかわされる展開が続く。

アンジェラ(下)の腕十字に捕まり、大ピンチを迎えたMei(上)

 2R、Meiに右前蹴りをキャッチされながらも、アンジェラは組みついてテイクダウン。リーチで大きく勝るアンジェラは、ガードポジションのMeiの顔面に強烈なパウンドを届かせる(身長はアンジェラが173cm、Meiが153cm)。Meiはバックマウントも許してアンジェラの腕十字に捕まる大ピンチを迎えるが、ここは何とか腕を抜いてしのいだ。

 3R、劣勢のMeiはパンチを顔面とボディに打ち分け始め、右フックでアンジェラに尻餅を着かせる。しかし、アンジェラはここで主導権を譲らず組みの攻防に持ち込むと、Meiを後方に投げ倒してバックマウントを奪取。Meiがアンジェラのパウンドとチョークに耐える時間が続く。

 4R、パンチ連打からしっかりと蹴りにもつなげるアンジェラ。左右ローを打ち込まれ続けたMeiの右腿は赤く腫れ上がる。意地を見せたいMeiは終盤、ワンツーで飛び込みながらアンジェラの左足をすくってテイクダウンに成功。アンジェラも懸命のディフェンスで、Meiにサイドを取らせない。

 5R、猛追体勢のMeiは開始早々にアンジェラの右ミドルをキャッチしながら強烈な右ハイ。アンジェラはこの一撃で吹っ飛ぶ。Meiは立ち上がったアンジェラに組みつくと、そのまま抱え上げて豪快にテイクダウン。終了間際にはMeiが強烈なパウンドで、アンジェラに顔を背けさせる展開も作った。

 勝敗の行方は判定に。終盤に猛反撃を見せたMeiであったが及ばず。アンジェラがジャッジ全員から支持を受けて再戦を制し、3度目の防衛を果たした。試合後、マイクを向けられたアンジェラは家族や観客に感謝の言葉を述べ、対戦相手のMeiについては「すさまじくタフな相手で、経験も豊富。彼女との素晴らしい戦いに感謝している」と振り返った。

▶︎次ページ:青木真也が復活の一本勝ち

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