【ONE】青木真也がTKO負けで王座陥落、新王者はフィリピンのフォラヤン
ONE Championship
「ONE:DEFENDING HONOR」
2016年11月11日(金・現地時間)シンガポール・インドア・スタジアム
▼メインイベント ONE世界ライト級タイトルマッチ 5分5R
○エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン/挑戦者)
TKO 3R 41秒 ※レフェリーストップ(パウンド連打)
●青木真也(Evolve MMA/ONE世界ライト級王者)
※フォラヤンが新王座に就く。青木は3度目の防衛に失敗。
ONE世界ライト級王者・青木が3度目の防衛戦を迎えた。青木は2013年4月に朴光哲に一本勝ちして第2代王座に就いた。その後、カマル・シャロルス(アメリカ)と安藤晃司を下し、2度の王座防衛に成功している。
対する挑戦者フォラヤンはONEの第1回大会から出場する32歳のファイター。中国拳法・散打仕込みの打撃を武器に、1月のONE大会では元ZSTウェルター級王者・山田哲也を破った実力を持つ。
1R、両手を前に掲げるようにしながら距離を詰める青木。フォラヤンのパンチをかいくぐって組み付き、テイクダウンに成功する。立ち上がって逃げようとするフォラヤンの背後から絡み付くと、そこから腕十字を狙う。フォラヤンがこれを凌ぐと、再び背後からチョークを狙う。
懸命のディフェンスを見せるフォラヤンは、青木の寝技地獄から何とか逃れて立ち上がる。パンチを放ったところで再びタックルからテイクダウンを奪われるが、フォラヤンは下から足で押すように青木を突き放す。青木はしつこく組み付くが、フォラヤンはケージを背に立ち上がった。
2R、見合った展開から、フォラヤンが鋭い右ハイキックで強襲。青木はこれをかわすと、じりじりと前に出てプレッシャーを掛ける。フォラヤンのパンチに合わせて、青木はタックルに入るが今度は切られてしまう。再び青木がタックルを狙うと、フォラヤンは飛びヒザ蹴り。
そのままバランスを崩して青木にトップポジションを奪われるが、フォラヤンはケージに背を付けながら上手く立ち上がると、組み付いた状態から青木のボディにヒザ蹴りを叩き込む。離れてからも、フォラヤンは強烈な右ボディストレート、さらに軽快なステップからバックスピンキック、サイドキックと蹴り技を立て続けに青木へ浴びせた。
3R、青木が右フックから両足タックルを仕掛けたところに、フォラヤンの飛びヒザ蹴りがヒット。体勢を立て直すことが出来ない青木に対し、フォラヤンは上からパンチの連打で一気に畳み掛ける。青木は組み付いて必死のディフェンスを見せるが、フォラヤンのパウンド連打が顔面をとらえると防戦一方に。青木の動きが止まったところで、レフェリーが試合をストップした。
青木が3度目の防衛戦で無念のTKO負け。2013年に獲得した王座からついに陥落した。
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▼セミファイナル ONE世界フェザー級タイトルマッチ 5分5R
○マラット・ガフロフ(ウクライナ/ONE世界フェザー級王者)
一本 1R 4分50秒 ※チョークスリーパー
●ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル/挑戦者)
※ガフロフが初防衛に成功。
K-1 WORLD MAXや戦極に来日経験のあるナラントンガラグは、2014年8月に当時のONE世界フェザー級王者・大石幸史を破りタイトル奪取に成功。しかし、昨年11月にONE世界フェザー級王座統一戦で暫定王者ガフロフにチョークスリーパーで一本負けを喫して王座から陥落した。今回、1年ぶりの再戦となる。
左の蹴りを上下に散らすガフロフに対し、左右のローキックを返すナラントンガラグ。積極的に前に出て強烈な右フックを叩き込むと、効いてないとアピールするガフロフに、今度は左フックを浴びせる。しかし、右ローを放ったところでバランスを崩し、ガフロフにトップポジションを奪われる。
ガフロフは上からパンチを打ち込み、ナラントンガラグが背を向けると、すかさず絡み付いて背後からチョークスリーパーを仕掛ける。極まらないと見るや、素早くマウントポジションを奪取。パンチを連打すると、今度はサイドポジションへ。
ナラントンガラグは組み付いて必死のディフェンスを見せるが、ガフロフは流れるような動きから再びマウントポジションを奪取。上からパウンドを連打し、ナラントンガラグが背を向けたところへ、再びチョークスリーパー。今度はがっちりと極まり、ナラントンガラグからタップを奪った。
ガフロフが前回と同じチョークスリーパーでナラントンガラグを返り討ちにした。
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