2019/03/07（木）UP
（最終更新：2019/06/29 15:16）

鈴木悟の必殺技『芯喰う飛びヒザ蹴り』が大和ヒロシ（手前）にギリギリでかわされ破られた

　３月６日（水）東京・新木場１stRINGで『ベストボディ・ジャパンプロレス』（以下BBJプロレス）旗揚げ第5戦が行われ、元プロボクシング日本ミドル級王者＆元シュートボクシング日本ミドル級王者の鈴木悟（42）が元全日の世界ジュニアヘビー級王者・大和ヒロシ（35）にBBJプロレス3戦目にして初黒星を喫した。昨年10月にプロレスデビューした鈴木の戦績は6戦４勝２敗となった。

執拗に鈴木の脚を攻める大和

　鈴木の必殺技のジャンピングニーパッドを『キックの鬼』の沢村忠の必殺技『真空飛びヒザ蹴り』をヒントに命名した『芯喰う飛びヒザ蹴り』。今回もチャンス時に得意技のパンチの連打（SSC＝Suzuki Satoru Cyclone）から大和をロープに投げ、跳ね返りに合わせて繰り出したが、ヒット直前にギリギリかわされると、徐々に大和のペースに。

　大和はアキレス腱固め、ミサイルキックで膝を蹴るなど執拗に鈴木の足を攻め続け鈴木の得意技を封じ、最後はドラゴンスクリューから足４の字固めで勝利。9分11秒で鈴木からギブアップを奪い、プロレスのキャリアの差を見せつけた。

足４の字固めで鈴木はギブアップ

　前回の試合では対戦相手のBBJプロレス代表・谷口智一の助骨にヒビを入れたほど強烈な得意のパンチの連打から『芯喰う飛びヒザ蹴り』に繋げ、谷口は試合後自身の肋骨を抑えたが、大和は対策万全でダメージがない様子。

　BBJプロレス初敗北を喫した鈴木は「前回（2月8日）タッグを組ませて頂いて頼もしいパートナーだなと思いましたが、試合後の会見でまさか（自分と）シングル戦やってみたいと言われて今日の展開になったわけですが、強かったですし、打撃で先行したいと思っていましたが、そこは避けられ脚を潰されって感じでした。その辺もキャリアの差、戦い方は上手いと思いました。本当はあそこ（芯喰う飛びヒザ蹴り）で決めたかったんですが、あれを避けられちゃうと、私の最後の砦とも言えるし、封じられてしまうとその後かなり攻め手に欠くので、そこで一気につけ込まれた感はありましたね」と振り返った。

勝利した大和、黒星の鈴木はうな垂れる

　今後については「今日やられたことは今後自分もやればいいんだ、という勉強にもなりました。それは自分の痛みとしてしっかり覚えているので、次回ああいう技を使えるように覚えて行きたいですし、プロレスやって行く上でキャリアが上の人ばかりなので、試合も一つの練習だと思っていい結果が出せればいいなと思います」と今回の敗北を次に繋げると前向きに語った。

田中稔組の連携攻撃は「まるでドムのジェットストリームアタック！」なべやかん初勝利届かず

なべやかんが田中稔（左）組の連携攻撃の前に敗北

田中に反撃のドロップキックを仕掛けるなべ

　なべやかん（48）がプロレス5戦目でDDTの大石真翔（40）とタッグを組み政宗＆田中稔に挑んだ。

　田中稔は新日本プロレス時代にIWGPのジュニアヘビー級チャンピオンとなった実力者。キャリアの差があるなべやかんに対し金的への急所攻撃、その直後にブレーンバスターで叩きつけられるなど、なべのダメージが蓄積。政宗との連携でなべは連続攻撃を受ける。

大石（右）がなべをアシストしたが勝利に届かなかった

　なべはパートナー大石のミラクルエクスタシーなどのアシストもあり、なべは必殺技のエルボードロップを政宗に見舞いフォールにつなげるも田中の邪魔で３カウントならず、最後は政宗がコウモリつり落としでなべをマットに叩きつけ３カウント。13分39秒で政宗＆田中稔組が勝利した。

　負けたなべは今回の試合について振り返り、「大石さんとの連携プレーなど練習したことは出せました。でも相手が上手でした。彼らの動きが流れるように次から次に来て、例えると『ガンダム』の敵モビルスーツのドムの『ジェットストリームアタック』を喰らってる感じです。ドムのようにトリプルじゃないですけど」と相手の連携プレーを称えた。

政宗がヒザでなべの体を抑え３カウントを決めた

　また、デビュー以来5度目のプロレスだったが、一度も勝利していないことを上げ「自分が全く勝ってないのに毎回相手がどんどん強くなるのはどういうことなのか。キン肉マンは勝ってってどんどん相手が強くなるけど、僕の場合は勝ってないのにどんどん強くなる逆のパターン」と皮肉った。
　次はどんな強敵を迎えるのか。なべに聞くと「何も聞いて無いですけど次はせめてゴージャス松野さんとやりたい（笑）」とBBJプロレスに参戦するゴージャス松野（57）との一戦を挙げ笑いを誘った。

▶︎次ページはHカップグラドル白川未奈vs米山香織ほかゴージャス松野も登場。