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【UFC】アリスターが寝技の猛者から初回TKO勝ち

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2019/04/21(日)UP

強烈なヒザ蹴りを丁寧にヒットさせるアリスター(右) Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC

Ultimate Fighting Championship
「UFC Fight Night 149」
2019年4月20日(土・現地時間)ロシア・サンクトペテルブルグ ユビレイニ・スポーツ・コンプレックス

▼メインイベント ヘビー級 5分5R
○アリスター・オーフレイム(38=オランダ/同級7位)
TKO 1R 4分45秒
●アレクセイ・オレイニク(41=ロシア/同級9位)

 アリスターは当初、ヘビー級6位のアレクサンドル・ボルコフ(30=ロシア)と対戦する予定であったが、ボルコフが健康上の理由により欠場を余儀なくされたため、大会約2週間前に急遽、代役のオレイニクと対戦することが発表された。

 アリスターは1999年に『リングス』で初来日し、その後も『PRIDE』と『DREAM』で活躍。2010年には『K-1』で世界トーナメントも制覇し、日本でその名を知らしめた。アメリカの『UFC』には11年から参戦し、16年にはUFC世界ヘビー級タイトルマッチを経験(当時の王者スティペ・ミオシッチに初回KO負け)。昨年11月のセルゲイ・パブロビッチ戦で、連敗脱出となる初回TKO勝ちを収め、戦績を44勝17敗1ノーコンテストとしている。

 対するオレイニクは柔道、ボクシング、サンボなどを学び、総合格闘家としてのプロデビューは1997年という大ベテラン。戦績は57勝11敗1分で、このうちなんと45勝が関節技・絞め技による一本勝ちという寝技の強さを誇る。UFCには14年から参戦中。昨年9月にはマーク・ハントをリアネイキドチョークにより1Rで仕留め、現在2連勝中だ。

ケージを背負ったオレイニク(右)の顔面をヒザ蹴りで狙うアリスター(左)

 1R、いきなり組みついて下に引き込んだオレイニクに対し、アリスターは落ち着いてディフェンス。両者はほどなくしてスタンドに戻る。続く打撃戦でも積極的なオレイニクが大振りのパンチで攻勢。右オーバーハンドを被弾したアリスターは、すぐにケージを背負ってガードを固める。

 オレイニクの追撃のラッシュが止み、距離を取ったアリスター。オレイニクはなおも左右フック&アッパーを振り回しながら果敢に前進するが、組みの攻防になるとアリスターのヒザ蹴りを何度も突き刺されるようになる。

 この展開が繰り返される中、終盤に突入。オレイニクはゴツゴツと左右ボディを打ち込んで応戦していたが、ここで再びアリスターのヒザ蹴りを連打で喰らうとついにダウン。アリスターの鉄槌とエルボーも浴び、オレイニクが頭を抱え込んだまま動けなくなると、レフェリーが試合を止めた。

 アリスターが2戦連続となる初回TKO勝ちを飾り、UFC戦績を10勝6敗に伸ばした。一方、母国で3連勝を飾ることができなかったオレイニクは、UFC戦績を6勝3敗としている。

 試合後、マイクを向けられたアリスターは「アレクセイ(・オレイニク)は強いし、このスポーツのベテランだ。トレーニングを共にしたこともある友人だから、できれば戦いたくなかった。でも、ファンは盛り上がってくれたし、ロシアで試合ができて良かったと思う。また訪れる日が来るだろう」と勝利のコメントを述べ、さらに今大会で対戦が叶わなかったボルコフに対し、「俺はこの先、いつ戦っても良いと思っている」と試合実現に向けてメッセージを送った。

▶︎次ページ:中村K太郎のUFC復帰8戦目

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