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【ONE】クアラルンプール大会 試合結果=2019年7月12日

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2019/07/12(金)UP


両者フックをヒットさせ打撃戦の様相を見せた

▼メイン第5試合 ライト級 5分3R
○エブ・ティン(マレーシア)
一本 2R 4分48秒 ※リアネイキッドチョーク
●阿部大治(27=HMC JAPAN/元ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト)

 阿部は元ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト。2017年にはUFCへ参戦しデビュー戦でいきなり白星を上げた。しかしその後2連敗でUFCとの契約終了。2018年10月から舞台をONEへ移したが、1R33秒で敗北し、現在3連敗中。4連敗阻止をかけた正念場の一戦に挑む。

隙をつきティンがリアネイキッドチョークを決め阿部は無念のタップアウト

 大きくラフなフックを振り回すティンの前進に合わせた、阿部が放った右フックがティのディンが尻もちをつく。一度は立ち上がるもコーナーに詰められ再び右フックで腰が砕けるティンを仕留めにかかるが、しかし反対に右フックの直撃を受けてしまい、両者大きなダメージを抱える。

 2Rに入りスタミナが切れたのか阿部の動きが悪くなる。反対にティンは右ロー、右フックを当て勢いをつけ、大振りの右フックを阿部にヒット。倒れた阿部を上から抑え込み、。頭を胸に押し付けながら顔面へフック、肘を落としていく。阿部が立ち上がろうとした瞬間に隙を突きティンがリアネイキッドチョーク。完全に決められた阿部は粘ったものの最後はタップ。ONEでも2連敗、通算4連敗とがけっぷちに立たされた。


試合を通じて有効だった秋元の左ミドル

▼メイン第1試合 フライ級キックボクシングルール 3分3R
○秋元皓貴(26=イヴォルブMMA/元WBCムエタイ日本フェザー級王者)
判定3-0
●ケニー・ズィー(オーストラリア)

パンチの手数はズィー(手前)が勝り、ラフなパンチが秋元をとらえる

 秋元は2008年8月にタイでプロデビュー。空手をベースとした攻撃力を武器に活躍するが、19勝(10KO)無敗で一度引退。今年1月にONEで約6年ぶりの電撃復帰を果たした。3月の両国大会ではキャリア21戦目で初の敗北を喫し、今回が再起戦。

 1R、長身の秋元へズィーは早い右ローを放つ。秋元の左ミドルをつかみバックハンドを返し、大きな左右のフック、アッパーを下から突き上げるラフな攻撃を繰り返すズィーに対し、秋元はガードを固く守る。

左ヒザがボディに決まり始めるとズィーは接近しにくくなり、秋元がペースを握った

 2Rも徹底的に秋元の左ミドルをキャッチするズィーがやりづらいのか、手数で負ける秋元。パンチで前進するズィーに対し、至近距離でヒザに活路を見出す。何度も左ヒザを叩き込まれ赤みがさすズィーの左ボディ。秋元はワンツーからヒザを叩き込み、ズィーの体がくの字に折れる。

 3Rに入ってからもボディを嫌がるズィーへ秋元は左ミドル、左ヒザを集中。前のめりになったところに顔面へ左ヒザを打ち込み、接近も許さない。ズィーはロングレンジからフックで飛び込み、浴びせ蹴りを見せるなど大きい攻撃を繰り返すが、固いガードと的確なボディ攻めで秋元が圧倒。判定勝利を収め、見事に再起を果たした。 

▶次ページは江藤公洋、藤沢彰博のMMAマッチ

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