【五輪柔道】”サンボ王者”濵田尚里が腕十字”83秒”一本勝ちで決勝進出、世界王者下す

2021/07/29（木）UP
（最終更新：2021/07/29 21:36）

　29日（木）、東京オリンピック女子78kg級では五輪初出場で18年の世界選手権優勝の濵田尚里（はまだ・しょうり/30=自衛隊体育学校）が得意の寝技を生かし連続一本勝ちで決勝に進出した。　
　濵田は柔道をしながらサンボも学び、14年11月の『世界サンボ選手権大会』で優勝。そのグラウンドテクニックを柔道に生かす。

【動画】濵田が巴投げから絞め技でタップアウトで一本勝ちを奪った瞬間=準々決勝

　初戦の2回戦ではパチュト（ポーランド）の背負いを返して技あり、続けてアームロックしながらの抑え込みで相手は動けず一本勝ち。
　続く準々決勝では18年世界選手権で銅メダルのバビンツェワ（ROC=ロシア・オリンピック委員会）に巴投げで技ありを奪うとそのまま送襟絞めでタップアウトの一本勝ち。

　そして準決勝、今年6月の世界選手権で優勝したアンナ＝マリア・ヴァーグナー（ドイツ）。現世界女王に濵田の寝技はどこまで通用するかと思われた。開始早々、奥襟を持ったヴァーグナーの大内刈りを耐えた濵田は帯取り返しから寝技に行くが待て。そして再開後、濵田は大内刈りで倒すも、技有りにならなかったが、そのまま引き手を持ったまま腕十字へ。ヴァーグナーはたまらずタップし、わずか1分23秒で勝利した。

　決勝の相手はマドレーヌ・マロンガ（フランス）。2019年の世界柔道東京の決勝で、ここ日本武道館で大外返しで一本負けを喫し銀メダルに終わっている。ここでリベンジし五輪で金メダルを獲得することができるか。決勝は18時25分ごろを予定している。

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