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【ホーストカップ】KINGレイナにも勝利した熊谷麻理奈が新王者に、小川翔とテーパプットはドロー、MAMUTIが実方宏介にTKO勝利=7.10名古屋

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2022/07/15(金)UP

アーネストホーストジムJAPAN
『グループエスカラデーPRESENTS HOOST CUP KINGS NAGOYA11』
2022年7月10日(日)愛知・名古屋国際会議場イベントホール

平塚大士が新王者に

▼トリプルセミファイナル第8試合 日本ライト級王座決定戦 3分5R(延長1Rマスト)
●HIRO・YAMATO(大和ジム/NJKFスーパーフェザー級王者)
判定3-0 ※50-48、50-48、50-48
〇平塚大士(チームドラゴン/RISEスーパーフェザー級4位)
※平塚大士が新王者に

蹴りを放つ平塚

 マキ・ピンサヤームの王座返上により王座決定戦が組まれた。HIRO・YAMATOは去る5月2日のNJKF川崎大会で梅沢武彦を撃破してNJKFスーパーフェザー級王者になったばかり。対する平塚大士は昨年2月にYA-MANを撃破したことで知られ、その後出身の愛知県を拠点とするHOOST CUPに参戦すると4連勝をマークし今回のチャンスを掴んだ。両者は昨年10月のHOOST CUP京都対決で初対戦し、平塚が勝利を収めている。

 1R、平塚が左のインローを中心にHIROの下半身を削っていく展開に。HIROは右の関節蹴りで相手の突進を止めようとするものの打開策には至らない。逆に平塚は両腕で顔面をガッチリと固めながらじりじりと前に出る“平塚スタイル”で試合の主導権を掌握する。 

ベルト戴冠をした平塚大士

 ラウンドが進むにつれ、HIROはときおり構えをスイッチするなどダメージを隠せない。5Rになると必死に反撃を試みるが、3Rと4Rに明らかにポイントをとった平塚が判定3-0で勝利。

 平塚はプロになって約10年、初めてチャンピオンベルトを巻いた。試合後のマイクでは中学生のときに亡くなった母へ「絶対ベルトを母の墓前に持っていくと心に誓っていたのでうれしい。ママ、やったよ、ありがとう」と感謝を口にした。


パンチを当てるジャイロ楠

▼トリプルセミファイナル第7試合 ヘビー級王座決定戦3分5R(延長1Rマスト)
〇ジャイロ楠(元アクセルヘビー級王者・元J-NETWORKヘビー級王者/TEAM JAIRO)
TKO 1R1分3秒
●森謙太(秀心会)

ジャイロ(右)がTKO勝利

 当初、ジャイロ楠はカルロス・ブディオと空位となったHOOST CUPヘビー級王座決定戦に臨む予定だったが、ブディオが出国制限で来日できなくなったため森謙太とのノンタイトルマッチに変更となった。

 森はかつて九州大会でTHE MATCHにも出場したサッタリとM-1ヘビー級王座を争ったことでも知られる熊本在住の重量級戦士。森は急遽ピンチヒッターとしての登場だったけに調整不足か、プロボクサーとして活動したキャリアも持つジャイロの軽やかな連打を浴びると、ガードを固めたまま防戦一方になってしまう。そのまま立て続けにジャイロが3度ダウンを奪い1R1分3秒TKO勝利を収めた。

 試合後、マイクを握ったジャイロは「今回のタイトルマッチ(王座決定戦)のために2カ月間一生懸命練習したけど、相手が日本に入れなかった。(今年)12月のHOOST CUP(名古屋大会)でまたタイトルマッチをお願いします」と流暢な日本語でアピールした。次回の名古屋大会は12月18日に予定されている。


泰良拓也(左)が勝利

▼第6試合 60Kg契約3分3R(延長1R)
〇泰良拓也(PFP/元HOOST CUP日本フェザー級王者)
判定3-0 ※29-26×2、29-27
●エディラヨ・イスマエル(TEAM ELMERALDA/KIC60Kg王者)
※3R エディラヨ にパンチでダウン2あり

蹴りを放つイスマエル

 イスマエルは南米・西海岸にある赤道直下の国エクアルドル出身。ダイナミックな後ろ回し蹴りで場内を大きくどよめかせたかと思えば、スリップダウンした泰良に殴り掛かろうとするなど旺盛な闘争本能を見せる。

 2Rになると、イスマエルは泰良のローで削られたことが原因なのか失速。「(2度目の)ローブローを受けた」と主張し倒れたまま休もうとすると、レフェリーからすぐにファイトを要求されたあたりから様子がおかしくなっていく。

2度のダウンを奪った泰良拓也

 3Rになると、泰良のラッシュにイスマエルは防戦一方。前のめりになったイスマエルに泰良がミドルの軌道の蹴りを顔面にヒットさせ、先制のダウンを奪う。泰良の勢いは止まらず、右の3連打で2度目のダウンも奪う。

 3-0で勝利を収めた泰良は「今日は(2試合後に)ライト級の王座決定戦がある。いい勝ち方をして次の挑戦者として名乗りをあげたかった」と控えめにアピールした。次回HOOST CUPは10月16日に泰良の地元京都で開催される予定だが、そこでビッグチャンスが訪れるか。


山田航暉(左)が勝利

▼第5試合 54Kg契約EXルール3分3R(延長1R)
●国本真義(MEIBUKAI/元WMCインターバンタム級王者)
延長判定3-0 ※10-9×3
〇山田航暉(キングムエ/元WMC日本フライ級王者)
※本戦1-0(29-29×2、30-29)

パンチを放つ国本真義

 国本真義は昨年7月の大和ジム50周年記念興行で俊YAMATOに勝利、対する山田航暉は今年4月のムエタイスーパーファイトで4年ぶりに復帰した。

 2R、山田はワンツーからの左ミドルや左のテンカオ(カウンターのヒザ蹴り)を武器に国本を攻め立て試合の主導権を握る。しかし3Rになると、国本が復調し左の前蹴りを軸に反撃を試みる。

山田が延長判定を制した

 判定はジャッジ2名が29-29で延長戦へ。山田はキングムエの佐藤孝也代表からの「前に出ろ」という指示通り、前蹴りで国本の足を一瞬止めるなど試合を攻勢に進める。終盤、山田が右のテンカオやボディフックで追い打ちをかけ、試合の流れを決定付けた。
 判定は3名とも10-9で山田を支持。老沼隆斗戦に続いて復帰2連勝を飾った山田は、スーパーフライ級戦線の台風の目となるか。

▶次ページは第4~1試合、オープニングファイト 試合結果

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