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【GRACHAN】52歳の櫻井隆多、新鋭・青木忠秀に判定勝ちでウェルター級王座獲得

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2024/03/11(月)UP

パウンド連打で青木忠秀(下)を追い込む櫻井隆多(上)

GRACHAN実行委員会/BRAVE GYM
『GRACHAN 68×BRAVE Fight 31』
2024年3月10日(日)東京・大田区産業プラザPIO

▼第12試合 GRACHAN初代ウェルター級トーナメント決勝戦 5分3R
〇櫻井隆多(R-BLOOD)
判定3‐0
●青木忠秀(総合格闘技道場コブラ会)
※櫻井が初代王者に

 1971年生まれのベテランファイター櫻井は柔術をベースにした技術的な戦闘スタイルで修斗、DEEP、PRIDE武士道などのリングで活躍し(リングネームは桜井隆多の表記)、その経験の深さが最大の武器とする。一方、33歳の青木は身長183cm、体重77kgの体躯から放たれる強力な打撃が特徴。2022年8月のGRACHANでプロデビューしまだ4戦3勝1分と経験は浅いが、若さとパワーを武器に戦う。

 トーナメントの1回戦では、櫻井が上田拳翔から腕十字で一本勝ち、青木は延長戦で渡辺良知からTKO勝利を収めている。

 1R、左ジャブ、右カーフキックの青木に対し、櫻井が執拗に組み付きテイクダウンに成功。バックを取った櫻井はスリーパーを狙いつつパウンドで追い込む。ジャッジ二者は青木を支持し、一者は櫻井を支持した。

 2R、青木のパンチを被弾しながらも組み付く櫻井だが、立ち上がった青木は上からパウンドで逆襲に出る。櫻井は下からもヒジ、パンチを打ちにいき一歩も譲らない。このラウンドはジャッジ三者が櫻井を支持。

 3R、開始と同時に鼻頭から出血が見られる櫻井にドクターチェックが入る。再開後、櫻井は左フックを打ち抜いてダウンを奪う。そのままテイクダウンしマウントポジションを奪った櫻井はパウンドで追い込む。

 耐えた青木はリバースして上になったが、すぐに櫻井に両足を刈られてしまう。立ち上がる青木のバックに付いた櫻井はフロントチョークも、青木は立ち上がって回避。強引にテイクダウンした櫻井がパウンドのラッシュを仕掛けたところで終了。

 判定で勝利した櫻井は「長く格闘技をやってきて、ちょっとだけ自分にご褒美になったかなと。ここに来るまで、怪我などでコンディションが悪く、本当に、本当に大変でした。何か一生懸命にやっていれば必ず良いことがあるので、これで勇気づけられたら幸いです」とマイクアピールした。


岸本篤史(上)にスリーパーを仕掛ける芳賀ビラル海(下)

▼第11試合 ライト級 5分2R延長1R
●岸本篤史(BRAVE/2位)
判定0-3
〇芳賀ビラル海(MASTER JAPAN TOKYO/6位)

 ボクシング出身の岸本は、その打撃技術で数多くのTKO勝利を収めている。
 対する芳賀は日本拳法出身の若手で、総合格闘技に転向してからは、判定勝利を重ねている。

 1R、日本拳法の独特な構えの芳賀は右ストレートをクリーンヒットさせると、岸本がダウン。

 芳賀はパウンド連打で追撃したが、耐える岸本は金網を背にして立ち上がる。芳賀はテイクダウンに成功してバックに付くとスリーパーで追い込む。

 2R、打撃のプレッシャーをかける岸本に対し、芳賀は組み付くとバックについて飛び乗り、スタンドのままスリーパーへ。終了間際に岸本が倒れ、そのまま芳賀がスリーパーを絞め続けたところで終了。芳賀が判定勝ちした。

▶︎次ページは黒井海成vs高橋孝徳、エドモンド金子vs草訳駿介ほか

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