2025/10/15（水）UP
（最終更新：2025/10/15 20:47）

股割きで一本勝ち！（UFC公式Youtubeより）

　10月15日（日本時間）米国で開催されたUFC登竜門『ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ（DWCS）』の［ミドル級戦］では、新鋭ウェス・シュルツ（米）が、レアな”股割き”技「スロエフ・ストレッチ」を極め、1R 1分51秒一本勝ち。相手はシュルツの手足で、両脚を強制開脚させられ、たまらずタップした。

【フォト・動画】これは痛い！”股割き”技に相手はたまらずタップ

　シュルツはレスリングオールアメリカンで、25歳でプロデビュー。戦績は8勝（2KO、5一本）2敗で、フィニッシュの全てがグラウンドでの一本かパウンドで決めている。
　24年8月のDWCSで敗北するも、今回2度目のチャレンジだ。

　相手は7勝無敗で、チョークでのフィニッシュを得意とするマリオ・ミンガイ（イタリア）。

　試合では、シュルツが打撃で前に出て優勢、フックでダウンを奪う。立ち上がった相手だが、シュルツがバックを取ると”おんぶ”状態に。
　更に、シュルツは頭を下にし、相手の左足を掴む。そして右足を胴にかけたまま、左足で相手の右足をフック。

相手はたまらずタップした（UFC公式Youtubeより）

　倒れた相手の右足を脚で、左足を両手でロックすると、そのまま伸ばした！相手は両脚を強制開脚させられ、たまらずタップした。

　この技は、スロエフ・ストレッチという”レア技”で、片足を掴んで相手の股関節と膝関節を極める、伸ばし系の関節技だ。
　成功率は低いが、決まると逃げられにくい。逆に失敗すると、自分がポジションを失うリスクも高い技だ。

　ロシアのMMAファイター、アマール・スロエフがこの技を試合で成功させ、この名で呼ばれるようになった。
　UFCでは、アルジャメイン・スターリングら3人のみが、この技で一本勝ち。DWCSではシュルツが初の一本勝ちとなった。

　観覧していたUFC代表ダナ・ホワイトは「ウェス、シンプルに行こう。これ以上印象的な勝利は無い。UFCへようこそ」と即座にUFC入りを決定した。

　拡散された動画には「こんな技見たことないよ」「筋肉が裂ける！」「クッソ痛そう」「もし私がこんな格好で負けたら、引退する」とコメントが並んだ。

　試合後インタビューでウェスは「パンチを当てても相手は倒れそうになかったから、作戦変えるか、って思ったんだ」とコメント。続けて「正直、この技で誰かをタップさせたことは一度もない。ジムのスパーで、相手が暴れすぎたら、“お仕置きタイム”としてこの形にすることはあるけどね」と語った。
　UFC本戦ではどんな技を出すのか。

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