2025/12/08（月）UP
（最終更新：2025/12/08 11:16）

紀州のマルちゃん（左）に判定勝ちして新王者に輝いた弘・センチャイジム（右）

JAPAN KICKBOXING INNOVATION
『UNRIVALED-2』
2025年12月7日（日）東京・品川インターシティホール

▼メインイベント（第10試合）　INNOVATIONライト級（61.23kg）タイトルマッチ　3分5R
●紀州のマルちゃん（武勇会/INNOVATIONライト級王者）
判定0－3　※46－50、46－50、46－49
〇弘・センチャイジム（センチャイムエタイジム/同級1位/挑戦者）
※弘が新王者に、マルちゃんは2度目の防衛に失敗

　マルちゃんは2023年12月に井上竜太を破ってINNOVATIONライト級王座に。その後、3月のONE Championship、今年4月の井上とのリマッチを制して初防衛に成功している。5月のKrushでは結果を残せておらず、今回再起戦となる。戦績は25戦14勝（6KO）9敗2分。

　対する弘は、INNOVATIONライト級挑戦者決定トーナメントで優勝した強者。昨年11月に浅川大立（元INNOVATIONフェザー級王者）、今年3月に新田宗一朗（元INNOVATIONスーパーフェザー級王者）、7月に井上竜太と強豪相手に立て続けに判定勝利の3連勝と勢いに乗っている。戦績は12戦8勝4敗。

　1R、右ミドル主体の攻めの弘は打ち合いの中で右ストレートを炸裂させてダウンを奪う。組んでのヒザの攻防でも長身のマルちゃんをコントロールしていく。

　2R、左ミドル、右ストレートを出しながら前進するマルちゃんに、変わらず弘は右ミドル、右ストレートをヒットさせ、こかしも多用してペースを握ったまま。3R、パンチ勝負のマルちゃんに、弘は首相撲を仕掛けて攻撃を寸断させて攻め込ませない。ここまでのオープンスコアでは30－27、二者が30－26で弘が圧倒する。

　4R、首相撲からのヒザを見せる弘はヒジでカットに成功し、左目尻をカットしたマルちゃんはドクターチェックが入る。5R、逆襲に出るマルちゃんが首相撲を仕掛けるが、弘は変わらずヒザを入れていき主導権を握ったまま。大差を付ける形で判定勝ちした弘はベルトを巻くと「チャンピオンになることが出来ました。心の底から感謝と感動があります。最高です。本当に皆さんありがとうございます」とマイクで感謝の意を述べた。

祐己（右）をKOした涼矢（左）だが無効試合に

▼セミファイナル（第9試合）　INNOVATIONウェルター級（66.67kg）タイトルマッチ　3分5R
－涼矢（エボリューションムエタイジム/INNOVATIONウェルター級王者）
無効試合
－祐己（拳伸ジム/同級8位/挑戦者）※yuukiからリングネーム改名
※涼矢は王座剥奪

　涼矢は、沖縄のヤンバル（北部の名護市）で生まれ育ち、少年期からフルコンタクト空手に勤しみ、高校時代に2度の全国大会トーナメント準優勝（決勝戦の相手はいずれもRISEライト級王者の中村寛）など好成績を収めてきた。キック転向後、地元興行「レキオバトル」のエースとして活躍。INNOVATIONでは、2024年7月、メインイベントで韓国のHERO70kg級王者、チェ・ミンスに勝利し、同年9月1日、レキオバトル興行内で認定されたINNOVATIONウェルター級王座決定戦で、櫻井博に勝利して王者となるも、そこから現在まで戦線を離脱し、今回の初防衛戦が復帰戦となる。戦績は13戦7勝（3KO）6敗。