【HEAT】春日井“寒天”たけしの引退試合はドロー、涙の挨拶に「格闘技をやってきて良かった」
HEAT事務局
『HEAT50』
2022年5月7日(土)愛知・名古屋国際会議場 イベントホール
▼第11試合 HEAT MMA 65kg 5分3R
△春日井”寒天”たけし(志村道場/第2代、第5代HEAT MMAバンタム級王者、初代HEAT MMAフライ級王者)
ドロー判定0-1 ※29-29×2、28 -29
△笹晋久(パラエストラ柏/全日本アマチュア修斗選手権ライト級優勝(2016)、修斗バンタム級新人王(2017))
※春日井は引退試合
春日井は、かつてHEATでバンタム・フライの二階級制覇を成し遂げ、これまで手塚基伸、清水俊一といったUFC経験者にも勝利してきた。21年にはRIZINに参戦するも扇久保博正、今成正和に連敗と奮わず引退を決意。今回が最後の試合となる。
その相手を務めるのは、2017年修斗バンタム級新人王で、現在はDEEPを主戦場にする笹。今回がHEAT初参戦となる。
1R、サウスポーに構えた笹が、強烈な右のインロー。組み付きケージに押し付ける春日井に、笹は小手を入れ倒されない。
春日井が前へ出て左ローで攻めると、今度は笹が組み付きケージへ押し込みに行く。
さらに、ハイキックも出す春日井がタックルに行くと、笹ががぶる。すると春日井が首を抱えながらフロントチョークを入れにゆく。極まりかけるも、笹はなんとかしのいで立ち上がる。
2R、深く構えフックで前に出る笹に、春日井が組みに行くも、笹が差し返しケージへ押し付ける。打撃と差し合いが続く。
3R、フックで圧力かける笹に、寒天が組みに行くもまたも差し返される。笹の左フックに合わせ、寒天が倒しに行くも、笹が上に。しかし笹が立ち上がり、寒天は飛びヒザ。またも飛び込む春日井だが、笹をテイクダウン出来ず。
ラスト1分半、スタンド勝負を決意したかのような春日井が、手数を上げ、左右のストレートを入れてゆく。被弾の笹が組みに行くも、春日井はヒザ、ローを打撃を諦めず。最後はパンチの応酬でゴングとなった。
判定は2者が29-29ドローで、1者が29-28で笹のドロー。笹は深くお辞儀をし、ケージを去った。
この後、春日井の引退セレモニーが行われ、春日井の故郷・恵那市町と、志村館長から花束が贈呈されると、春日井の涙は止まらず。
春日井はマイクで感謝の言葉を述べ「バチバチに殴り合ってKOしますよと言ったんですけど、結果ドローで。僕はこういう戦いしか出来なくて、でも最後まで格闘技をやってきて良かったと思っています」とコメント。
今後は「僕が行けなかったUFC。これからは後輩たちに僕が培った技術を惜しみなく教えて、サポートしていけたらと思います」と後進の育成を行うと語った。
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