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【ボクシング】比嘉大吾、ダウンを奪われるも大反撃で逆転勝利！「ヤバイっすわ」

2022/07/13（水）UP

比嘉（右）が逆転勝利を収めた

　セミファイナルでは元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾（26=志成）がバンタム級8回戦で1年3ヶ月ぶりの再起戦が組まれた。

　比嘉の相手は元WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王者のフローイラン・サルダール（33=フィリピン）。サルダールはこれまでWBO世界フライ級タイトルマッチで木村翔と対戦（6R KO負け）、16年の井上拓真戦は1Rにダウンを奪い追い詰めたことがある（判定負け）。弟は元WBO世界ミニマム級王者のビッグ・サルダール。

　1R、オーソドックスの2人。比嘉は、左ジャブをボディへ。サルダールは、左から右。比嘉は踏み込んでの左フックを側頭部へ。かわしたサルダールは、左。比嘉は右アッパー、左右のフックと鋭いパンチを飛ばす。比嘉の左が的確に入る。スピードは互角。サルダールのパンチはパワーがありそうだ。

ピンチ、比嘉が仰向けにダウンした瞬間

　2R、サルダールがジャブをダブル。比嘉はガードしながら、左ジャブから右を放っていく。比嘉の左ボディが入る。サルダールは左から右でけん制。比嘉はステップインからの左ボディ。比嘉の右フックが入る。サルダールは、これをよく耐える。比嘉は左ボディ、右ストレートと的確な攻撃が目立った。

　3R、サルダールはジャブ。比嘉は左で入り、右フック、左フックで入る。サルダールはワンツー。かわす比嘉。サルダールの右、左をかわす比嘉は右を放つ。サルダールの左が飛んでくるが、比嘉は左、右と返す。バッティングで額から出血する比嘉。ドクターチェック後、すぐに再開。試合の影響はどうか。

　4R、比嘉はジャブ、左フックを飛ばす。サンダールの右フックが入り比嘉がダウン。立ち上がり、サルダールの猛攻を受けるが、ここは耐える。サルダールはジャブから試合を作り直す。比嘉はガードを固めてしのぎ、ラウンド終了。

左のパンチで攻める比嘉

　5R、サルダールは前へ出て、左を伸ばす。比嘉はクリンチ。サルダールは左から右アッパー。多彩な技で攻め始めたサルダール。比嘉は守りに入る動きが目立つ。サルダールは右ボディ。比嘉は右ストレート、さらに左右のフックで逆襲に転じるが、ここでラウンド終了。

　6R、挽回したい比嘉は、前へ出て右を打ちに行くが、サルダールのクリンチワークに逃げられる。サルダールはアッパー。これをかわし、比嘉は倒しに行くがサルダールはステップワークを見せる。比嘉は追いかけて倒しにいくが、サルダールはフックの連打をローリングでかわした。

　7R、サンダールはジャブを突き刺す。比嘉のパンチに合わせて、ステップワークで間合いを外すサルダール。比嘉は右の強打で会場を盛り上げるが、サルダールはこれを耐える。何発も入るが、サルダールは崩れない。あと一歩までいくが、ダウンは奪えなかった。

勝ち名乗りを受ける比嘉

　8R、前へ出る比嘉。サルダールはクリンチへ。比嘉の左アッパー、左フックがアゴをかすめる。サルダールは右を返して、ピンチを脱する。比嘉はコーナーへ詰めて、右、左とフックで追い込んでいく。諦めない比嘉は、飛び込んでの左フック。ジャブをついてクリンチで逃げるサルダール。最後まで比嘉は攻めるが、ここで試合終了。判定は、2-1（76-74、74-77、76-75）のスプリットで比嘉が逆転勝利を収めた。

　マイクを握った比嘉は、「メチャ効きました。判定までいったんですけど、最後まで打ち合えてよかった。最後まで打ち合えるボクサーでいたいですね。負けたと思ったんで、勝てて良かったです。打ち合いでもらわないようにファンを安心させたいですね。ヤバイッすわ」と笑顔を見せた。

※全試合結果はこちら

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